面白くみたが、
これはあくまで「新」ヒッチコック劇場である。
ここのところを間違えると、
「あれ、クレジットにないじゃないか!」
となることに注意が必要。
初期作品の解説にはたまに間違いがあるので要注意(例:『ふしだらな女』『第十七番』のストーリー)。
ヒッチコックの映画化のほうも見事。しかしそれ以上の魅力でひとを捉えて放さないのがこの本である。物語のはじめのほうは、ある意味でシンデレラストーリー的要素もある。
身分違いの家柄に嫁いだ地味なキャラクターのヒロイン。コンプレックスに苦しむ彼女の妄想のなかで、ライバルである美女レベッカのイメージはどんどん限りなく膨らんでいく。
ゴシック小説的な美しい道具立て、女性特有の繊細な心理、シンプルで詩的な文体。永遠に色あせることのない名作である。
DISCO 80's過去2枚のBEST版です。過去の二枚からの作品を中心に入っています。当時DISCOの盛り上がり時のフロアにガンガンヘビーオンエア-されていた曲が一杯です。なかでもおすすめは、メラ、ソニア、サブリナのボーイズ(杉本彩がカバーしてました)です。六本木心中はおなじみアンルイスのカバーです。当時踊って聞いていた人も最近80'音楽に興味をもたれた方にもおすすめです。
ハーマンと組む前の4人=ジョンウイリアムス、ディミトリティオムキン、フランツワックスマン、ロイウエッブたちが書いたフィルムスコアをコンピしたもの。さすがに音楽を心理的な振幅を変化させる重要なカギと考えるヒッチコックならではの音楽がならぶ。聞く者を『はめる』しかけを好むこの監督。音楽も相当に美しく、かつ個性的。 映画を見ていなくとも楽しめるサントラだ。. 10点中8点
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