1979年にでた名盤、やっと復刻!!!どんなにこれを待ち望んでいたことでしょう。千秋のパワフルでパンチがありながら、若々しいヴォーカル、タコヤキの明るく伸びのあるからっとしたスライド、
チャールズの表情豊かなキーボード、骨太のしっかりしたリズム隊の心地好さ。
確かにアーシーでファンキーなアメリカ南部サウンド、なんですけど、決してマネではなく、関西のあの頃の街に吹いていた風のニオイがするのです。
それは確かな歌と歌詞…KUROちゃんと恭蔵さんの魅力も大きい。
「ハドソンリバー」を聴くといつも、一瞬にして、新しい世界へワクワクして飛び込んだ少女の頃の気持ちが蘇ります。
永遠の、名作。名曲と名バンドの名演です。
はっぴいえんどに興味のある方は、大枚はたいて買ってしまう価値ありです。
オリジナルアルバムだけでなく、未発表ライヴ音源でロックバンドとしての真価を確認できますし(バンド改名のMCに戸惑う司会者とのやりとりも)、佐野史郎選曲の素晴らしいバッキング音源集でミュージシャンとしてのプレイヤビリティの素晴らしさも楽しめます。
ついでに愛情溢れる豪華ブックレットや松本大洋のアートワークも完璧。
日本のバンドでは珍しい一生もののボックスです。
1、岡林さんとはっぴぃを奇跡のジョイントと思わないよう願います。
神様が既にいてチャンスをあげたいURC側と、音楽性の違いから、
まったく乗り気でなかった無名のはっぴぃ。
DVDの中で泉谷さんとの対談で語られますが、当時の評価は
さんざんだったと。
神様がエレキに堕した、、、、、と思った人が多かったんですね。
この感じまさに隔世です。
2、松本さんの思う「微熱少年」を画像で体現できます。
細野さんと大滝さんに目がいきますが、初期の仕切りは
松本さんでしょう、やはり。
オリジナルLPは1976年7月25日にテイチク、ブラック・レーベルから発売。加川良6枚目のアルバムです。ベルウッドから出た『アウト・オブ・マインド』で聴いた心地よさがこのアルバムでは全開です。レイジー・ヒップとの競演で、ギターを抱えて唄う良さんの舞台が見えてくるようなアルバムに仕上がっています。標題曲「駒沢あたりで」は、教訓に始まった加川良の歌の世界が、ここまででずいぶん変わったように聞こえて、でも、よ〜く聞くと初めからこうだったんだと気づかされる一曲です。「女の証し」も「オレンジキャラバン」も「祈り」も、全ての曲が優しさに包まれています。しかも、バンドのサウンドもしっかりしていて聴き応え充分です。
一度CD復刻されたものの、品切れ状態が続き永らく入手困難でしたが、テイチクからこのアルバムを含めて3枚が復刻され、(しかもリマスタリングで、)良さんの歌声に再び出合えることになりました。あとはNEWSレーベルから出た『プロポーズ』の復刻が期待されます。あわせて、レイジー・ヒップの復刻も是非。
「駒沢あたりで」のみ作詞・作曲:菊田修一、ほかは全曲:加川良作詞作曲。
レイジー・ヒップ:長田和承:GUITAR
安田直哉:GUITAR
岩本千秋:VOCAL
菱川英一:KEY BOARDS
山本正明:BASS
野口実智男:DRUMS
表紙・巻頭インタビューに加川良を起用したこの雑誌の勇気に拍手をおくりたい。
惜しむらくは当時のフォークの根底を支えたもっと多くのアーティストの記事も載せて欲しかった。
まあ、それはvol.2に期待しましょうかね。
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