面白いです。最初の巻の頃の写真で見るモヨコさんはなんだか普通の人っぽいのですが、この巻の終わりには持ち味を生かしたままグレードアップ!綺麗になっています。自分を綺麗にするということはじっくり自分を向き合って自分に手間をかけてあげること。決して高価なものや流行を追うことがそれだとは限りませんねー…。隅々まで女としての力を抜かないこと。それを特別なことでなくするまでには私はまだまだ相当の時間がかかりそうですが…。 とにかく何かに興味をもって取り組む人間はステキだし、それが女で美しくなることに取り組んでいる女は2倍綺麗に!? 美容法やファッションへの考え方はとても面白いし、取り入れて見たいなとおもうものもたくさんありました。 読むだけでよっしゃあ!がんばるわ!という気合を入れてくれる、そんな楽しい本です。 私は美が足りない…と思っているあなた!必読よ!
元気になれる。出演者がみんないいかんじ。漫画の登場人物に似せてあって違和感もなかった。
安野モヨコの原作が素晴らしいだけに、それを描ききれていないことがとても残念な作品。
原作者はおそらくそれなりに江戸風俗を研究してリアリティを感じさせる作品を作り、
その中で見事に様々な女の心の機微を描いているのだが、
蜷川実花はそのどちらも描ききることができなかったと言わざるを得ない。
監督にも脚本家にも、勉強不足が見え隠れしてしまい、見ていて歯痒くなった。
特に、原作がまだ単行本化されていない後半部分、クライマックスになるべき部分なのだが、
非常に尻つぼみになってしまったように思える。
物語の舞台だけを吉原に借りて、蜷川実花の世界を全開にするのであれば、
それはそれで終始見応えのある作品になったと思うのだが、
彼女の独特な色使いも後半はなりを潜め、カメラワークも単調になってしまう。
だがひとつの美術作品として見るならば、有り得ない衣装、有り得ない装飾、
映画音楽にしてはどぎつい椎名林檎の音楽も、部分的に取り出せば非常に楽しめるものではある。
それを上手く繋げて、リアリティのある一つの心地良い流れを作るまでには至らなかったことが、非常に残念に思う。
作品に関わった人たち一人一人が、いわゆる「カリスマ」と称される、
言ってみればアクの強いアーティストたちなので、それに上手くリアリティを足し、
心地良い流れを作るというのは、至難の業かもしれない。
せめて原作が完結するまで待ち、監督も脚本家も、もう少し江戸風俗について勉強してから作って欲しかった、
とても惜しい作品だ。
気持ちイイですね、同じ女としてこんなに働きマンなのは! でも安野先生は働きマンが女という事をちゃんと忘れていない。 女としてのオシャレをきちんとしている働きマン。 女を捨てているわけではない松方弘子。 嫌な奴へのするどいツッコミ。 仕事の内容を考えて考えて行き着く答え。 先輩後輩同期の接し方。 読んでいて、そうそう!と共感できる所もあります。 チャラいイメージの作者だと思いますが、 いやいや、そんな事はありませんよ。 イタイ所をズンッと突いてきます。 なぜこの作者が売れているのか、これを読んだらわかるかも・・・。 ちなみに「松方弘子」「田中邦男」「成田君男」「梅宮龍彦」「菅原文哉」「山城新二」 などなど、このネーミング、明らかに仁義なき戦い・・・ですよね? これは面倒くさいのか?(いや、わざわざここまで統一してあるし・・・) かえって沢山連載漫画を抱えていると遊びたくなるのか? どういう心境でこの名前にしたのか、いっぺん作者に聞いてみたいッス!!
色彩も雰囲気もすばらしい作品なのに、どうして大判にしなかったのかとがっかりしました。また、タイトルも含めて一つの作品なのに、タイトル部分を別にしてあるのも、つまらなく感じられます。新聞で作品のすばらしさを知って期待していただけに、本当に残念です。2巻はぜひ、判を大きめにしてほしいです。
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