左翼の方々は、日本の悪事については洗いざらい探し出して日本を批判しますが、日本が行った善行については一切触れようとしません。台湾が親日的であるのは、虐殺を行った国民党よりましという感情ではなく、教育や道徳を施してくれた日本に対する感謝であること。日本の統治領であったパラオの国旗が日本の国旗に似ているのは日本に対する敬意であること。インドネシアの独立記念日には、男女２人と、日本兵の格好をした者の計３人で国旗を掲げていること。トルコには日露戦争の勝利の立役者であるトーゴー（東郷）という名前の人が存在すること。フィンランドではトーゴービールなるものがあること。他にもインターネットで調べれば分かりますが、東南アジアや欧米の様々な歴史学者・政府要人が日露戦争が欧米支配の絶頂期から衰退期への転換期であり、大東亜戦争が欧米の植民地支配を終わらせたと評価しています。

もちろん、日本の戦争の目的はあくまで日本の防衛であり、アジア諸国の独立は欧米の植民地喪失、弱体化に繋がり、ひいては日本国の防衛に資するから支援したのであり、アジア諸国の独立は、二の次、三の次だったのでしょう。なので、日本がアジアの開放のために戦った等というと、アジア諸国に反感を買うと思います。しかしながら、本著にもあるように、目的がどうであれ日本がアジア諸国の開放に大きな貢献をしたのは紛れもない事実です。真実を発見したいなら、日本の悪いことと良いことの両方を出して客観的に評価すべきです。

私の母は、学生運動に青春をささげた左翼であり、フェミニストであり、政治家でした。日本政府を革命で打倒しようとした母にとって、日本が悪でないということを認めることは、自らの誤りを認めることであり、それはプライドが許さないことなのです。