ルナルサーガのリアド大陸編の実質最終巻、と言われてる月に至る子編。個人的感想はとても面白かったですが、小説版設定とリプレイ設定が入り交じってややわかりにくいところもありました。そこまでキャラ出さなくても…ぐらいのキャラ総出演でしたから。 ただ、ガープスファンが読んでて面白いかと言われると若干疑問です。むしろこの本は「ルナル・サーガ」を好きな人が読んでこそ面白いものだと思います。 ……しかし「彼」の扱いに泣いた読者は何人いるのでしょうか。私もその一人です。
ゆるい雰囲気の対談本なので、読むほうもソファやベッドや畳にゴロ寝でゆるーく読むのにちょうどいい。だけど、読み終わったら、自分の頭の中に「ふーん、そうなんだー」とか「ひょっとして、これはこうじゃないか?」とか、ゆるーく自分自身で考えられそうな感じ。結果的に、1億人ぐらいは啓発させられそうな、ゆるい中にもあなどれない大きなパワーをもった本。個人的には、「オーマイニュースがなぜうまくいかなかったか」とか、「金じゃなく、名誉や訓練でも人は動く自衛隊の話」とかが大変興味深かった。
この本を一番お勧めできる相手は 「ホリエモンっていうのは金の亡者で違法なことやって捕まった成金社長でしょ、ひろゆきってのは2chの管理人で訴訟も溜まってる怪しいおかしなやつ」 というふうに思っているような人になる気がする。 ホリエモンは金の亡者というよりは夢を語ったり異端な案を推し進めるパイオニアで、ひろゆきは案外、風変わりではあるが根幹は保守的な常識人。
彼らのことをそこそこ知っている人は、この二人はいろんなところで喋っているので内容が重複するような場合もままあるかもしれない。 よって初見向けだが、対談形式で分かりやすい話し口なので、二人を知っている人もさらりと読める。
ひろゆきさんの人を食ったような言動に眉を顰める人は多いんだろうな。僕もきっとリアルの友達にはなれない(なってくれない)だろうけど、この人は本当にすごい。「ミクシィ」や「Youtube」、「セカンドライフ」に対する見解は、この本が2007年に出たものなのにまったく古くない。というか、ほぼ的確に予言していたといってもいいのでは?
7章の「小飼弾×ひろゆき対談」を筆頭に、プログラミングの知識がまったくない僕にはついていけない箇所があり過ぎて困る本なのですが、インターネットの仕組みをある程度は知っておかないと、今後何が起ころうと文句は言えないんだろうなという怖さを感じてしまいました。何せ小飼さんやひろゆきさんは自ら言っているように「お金なんて作ろうと思えば作れちゃう」人たちなんです。圧倒的な技術力と企画力を持ったこの人たちに追いつこうなんて思わないけれど、せめてこうしたネット社会を作っている創造者の言語がわからないことには、すべてを他人に委ねることになってしまいます。それどもいいじゃん、という考え方もあるかもしれないけれど、その創造者が文化や習慣の全く違う人種であればどうなってしまうんでしょう。けっこう不安になってきませんか?
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