「ダンスも火もギラギラした男もいない」(アデル自身のMC)本当に歌と音楽と言葉だけと言っていいライブ。 しかし、全編を通して観終わったとき、正直、心が震えて、なぜか涙がとまらなかった。 素晴らしい歌に感動した、それだけじゃない。まるで1本の良くできたストーリー映画を観たあとの気持ちにとてもよく似ている。
アデル自身が言ってるように、特別な演出は本当に何もない。ダンサーひとりも出て来ないし、特効なんか全くなし。 歌以外のサービスと言えば、曲の間のアデルのおしゃべりだけ。 他の方々のレビューや感想、付属のライナーノーツにも、 「あんなに喋るとは思わなかった」「気作なぶっちゃけトークが楽しい」とみなさん書いておられます。 しかし、私個人の感想としては、アデルのMCは「ぶっちゃけガールズトーク」ではないと思いました。 確かに「元カレ話」や「親友とのケンカ話」を軽妙にしゃべったりしています。 でもそれらはすべて、自分の歌がどうしてできたのか? という創作秘話なんです。 そう、MCのほとんどは、アデル自身が自分の歌の背景を語っているんです。 どういう気持ちでこの歌を作ったのか? それを素直に飾らずに語り、そしてその後にその歌を歌う。 だからよりアデルの歌が心に染みるんです。
(これより以後、アデルの具体的なMC内容にふれます。 ある種のネタバレになりますので、先入観を持たずにライブを楽しみたい方はご注意をお願いいたします)
ザ・キュアーのカヴァー『ラブソング』のMCでは、 「3歳のときママにつれられて(キュアーの)コンサートにいった」 「この曲をうたうと5歳のころのママとのアパート生活を思い出す。とても温かい気持ちになるわ」
圧巻はラストの『Make you feel my love』です。
「エイミー・ワインハウスが亡くなってから毎日歌った。彼女が好きだった曲よ」
そして客席に「カメラか携帯の光を掲げてほしい」と言い、
「満天の星みたいよ、これで彼女にもみえる。この曲をエイミーワインハウスに捧げます」
こんなMCをアデルは素直にありのままに話しています。 思わず涙を誘いますが、過剰な演出など全くないため、本当に心に染みます。
「アンコールは好きじゃない」と言いながら、 「この曲をアンコールにした理由を話すわ、私の人生を変えた曲」と『Some one like you』についてたっぷり語り、歌いあげる。
そして、そして、そして、アンコールラストの『Rolling in the deep』――!!
このアンコール2曲における感動は、まさに“スーパースター誕生の瞬間”に立ち会った感動です。 マイケルにもホイットニーにも美空ひばりにもあったろう、人気歌手から、真のスーパースターになった瞬間。 その瞬間が、このライブDVDには収められている気がしてなりません。
本当に映画を観るように最初から最後まで通して一気にご覧になることを強くお奨めしたいです。 歌がこれほどまでに人の心を動かすんだということを私はアデルに教えて貰いました。
彼女の詞にも、変化が見られたのがよくわかる。 歌詞に英語を用いている。 フォーク色からまた少し違った色を見せ始めている。 そして、合間合間に掲載されているものも非常に興味深い。 この頃は、もうメディアにあまり露出しない時期でもあり、そして大御所の域になっていた。 ドラマ出演の裏話や、デビュー時の裏話。(その時代のフォークは、自分の体験とかが基本であり逸脱されているものは時に嘘と言われてしまう時代だったこととか)など、興味深いものも満載。時代背景は今とはあまり変らないかな?とは想うけれど、やっぱり今の音楽時代とは多少違うのかもしれない。そんな部分を垣間見る事ができる1冊
野狐禅時代の方が良かったとか…あれこれ批判はつきものですね。そりゃ〜メジャーレーベルから出してるのと違いがあるのは当たり前だと思います。売れるCD作るために皆さんになるべく聴きやすく、受け入れやすく色々とアレンジして作ってるものですから…
今回のアルバム聴いて、これが今、彼が素直に歌いたい詩なんだろうなと感じた。
どこか中途半端で、野暮ったくて、不器用で、それでも一生懸命で熱い思いを感じました。
青臭いけど、なんかそういうのいいな〜と思いました。
1987から2003年までの歌詞を載せている本ですが、あえてファンのみなさんに、ここは買いでは!!という部分を書いてみようと思います。1言葉の解釈について、みゆきさんが前書きを書いてあるのですが、これは今後、みゆきさんを聴く方は特に知っておいたほうが良い文章だと思いました。2夜会11&12ウィンターガーデンの全歌詞も入っています。聞き取れなかったと言う方もいるのではないでしょうか。また、詩集にも入っていない夜会12作目の全歌詞が入っているので私は嬉しかったです。ご存知のようにウィンターガーデンは11と12とも完全映像化はされていません。『疑えばきりが無い』や『氷を踏んで』など詳しく歌詞を知りたかったのです。この本を購入して、『あ~、こういうことを言っていたのかぁ』と満足しました。ただ最新歌集と言う名前はいただけませんね。
まだ、中島みゆきのアルバムもってない人が、最初に聞くとしたら これしか無いと思います。これを聞いて更に中島みゆきが好きに なったら、「Singles II」とか「Singles 2000」とか買えば いいし、特にみゆきワールドにはまりそうになくても、誰でも聞い たことのあるヒット曲のオンパレードだから、持ってても全然、損 じゃない。 年配の女性たちに、カラオケで人気のある3曲目の「あした」なん かは、中島みゆき本人の歌唱力で聞くと、やっぱりすごい。 特に高いキーがない歌なんで、誰でもそれなりに歌えますが、 やっぱり御本人様は違います。 2曲目の「悪女」は、デジタル録音は、これが最初かな。「Singles I」に収録されているのは、81年当時のアナログ録音の筈だから。 高音質で聞く往年のNO1ヒット曲は、すごく良いです。 12曲目に「狼になりたい」が入っているのは、御本人様の好みか な? 私はあまり好きじゃないが…。 まあ、とにかく、すごく楽しめる。これで、この値段はかなり安い。
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