基本的に映画はスクリーンで鑑賞するのですが、 40〜50年代のフィルムノワールはなかなか上映機会がないので、 やむなくDVDにて鑑賞。 やはりこの映画で賞賛すべきはエドワード・G・ロビンソンの、 圧倒的存在感にあると思います。 あっ、他の方のレビューを見たらほとんどの人がロビンソンを褒めている! 小生の映画センスもなかなかかな(笑)。 「深夜の銃声」もDVD化されないかな。 加藤幹郎氏の本で詳細に分析されていたので。
脚本にチャンドラーが参加しているので、こうれはまさにニチャンドラーというサスペンス
監督がワイルダーなので、完成度は言わずもがな!
ウディアレンなども、この映画のワンシーンを流用お手本したりと
現在の名監督も、この映画の構成を参考にしたりと、かなりいい映画です
殺しに関しては、じゃっかんの甘さを感じるのだが
ここではバーバラ・スタンウィックの悪女ぶり、それに人生を破滅させられたマクマレー
の哀れな姿を楽しむ映画ですから!
見事なほどの演技で引き込まれるよ
見所多し!
保険金詐欺は、会社が妥協せずに調査するので、やめようというメッセージです!
金が欲しいからと、軽くやっても向こうは支払わないですから!
勧誘は甘く支払いはシビアという、銀行と並んで金融界のタコですよ!(誌ね!!
この作品はフィルムノワールの最高傑作の一つに入ることは間違いない。日本ではコメディで有名なビリー・ワイルダー監督だが実はシリアスなドラマも多い。でも、サスペンスとしてもここまでしびれる作品になっているのは、脚本があのレイモンド・チャンドラーが加わっているからなのかもしれない。保険金の勧誘をしにいったウォルター(フレッド・マクレイ)が美貌の人妻フィリス(バーバラ・スタンウィック)に一目ぼれし、保険金殺人に発展していく。実はフィリスは後妻で過去にも殺人を犯した可能性もあるという証言も現れる。
展開は倒叙小説風で、犯人の告白による回想で進む。松葉づえの男の影、フィリスとの出会いのキーとなるアンクレット、ウォルターが調査員ギース(エドワード・G・ロビンソン)の葉巻に火をつけるロウマッチ等小物にも凝っていて面白い。 フィリスは夫だけでなく義理の娘の殺害も計画しており、最悪の悪女をであるがウォルターの逢うときの憂いに満ちた瞳は最高に可愛い。最高の悪女であることは間違いない。 サスペンス的にも列車の展望デッキでの展開やウォルターの部屋に向かうフィリスとたまたま彼の部屋に訪れたギースとのニアミス等のドキドキ感は最高。 今観ると、指紋や外傷の問題等の粗はあるかもしれないが、初めから最後までドキドキする展開は最高だった。最近では観ることのできない面白い作品であることは間違いない。
ラストのギースが瀕死のウォルターの煙草にマッチで火をつけるシーンは、「さらば友よ」でアラン・ドロンがチャールズ・ブロンソンの煙草に火をつけるシーンに影響を与えていると思う。 作品は最高傑作なのだが,DVDの画質は最低だった。この価格なら仕方がないが、話のキーになるアンクレットがはっきり見えないのは残念。にじんでいるし、登場人物が動くと残像が残るのも最悪、良質な画像のDVDを出してほしい。
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