1巻のレビューでも書きましたが、今回もコストパフォーマンスは良いです。 あと、1巻で書き漏らしましたが、昔、特にギャグアニメでは30分の番組枠を2話に分けるスタイルがよく見られたことを思い出しました。30分1本が当たり前の世代には若干違和感があるのかも知れませんが、私には割としっくり来ます。
今回のメイン(多分)は、前半部分の、ライバル(?)との因縁対決なんですが、決着が付く前と後の極端な変わりっぷりが笑えます。と言うか、『パンツに継ぎ当て』って…。(笑
ちょっと残念なのが、1巻の初めの方は1話毎にOPアニメが違っていたのが、普通に固定のものになってしまっている点。まぁ、ARIAみたいに『OPアニメも本編のうち』と言うのとは違うから仕方無いのでしょうが、あのチビキャラがチマチマ動くのは結構楽しかったので、個人的には出来れば復活させて欲しいところです。
長らく徹底した無関心でまだこの問題について完全な初心者なので賛成とも反対ともなんとも言えない感じだが、私の浅い読みでは本書で言われてる事は、多岐(主に感情・歴史認識・宗教・文化・国立追悼施設といった論点)に渡ってはいるものの根本的には「単純な道徳」に基づいているのかなという気がした。その単純な道徳というのは、いわば反戦だとか反権力だとか平和主義だとかその手のものだ。だから恐らく一章では靖国神社が戦死を悲しむのではなく讃えて祀る(追悼ではなく顕彰)という事から戦争や死を美化し、また国のためにシねば讃えられると思わせる事で兵士を集めるといった機能がある、という事でそれを批判しているのだろうと思う。だからそれが哀しみを喜びに変える感情の錬金術としての役目を持つ限り、それは次の戦争を支え、平和を遠ざけるといった思考だろうか。
無宗教の国立追悼施設という案は両陣営の頑固な人は譲らないものの両陣営の妥協案としてはそれなりに有力と評価を得てるように見え(そうでもないんだろうか)私の尊敬している学者ももうこれしかないと言っていたが著者はこの案にも断固反対なようである。何故かと言えばそれが国立であり戦死者に祈りを捧げる場である限り、いかに口で不戦非戦のためだ、顕彰でなく追悼だと言っても必然的に国を守るための戦死者を賞賛する流れができ、次の戦争の準備をする事になるからだという。また時代が変れば容易に当初の施設の役目も変更されうる。著者によれば、この事を「絶対的に」回避し、戦争の可能性を「完全に断ち切る」には我々は軍隊を持つ事をやめ、憲法9条の理念を徹底するしかないという。(これが多くの人に飛躍として反発を受けているようだ、確かに戦争の可能性を根絶やしにするためには軍隊を持たないのが一番という極端な選択が、本当に望ましい結果を生むかは怪しいものがあると私は思う)兎にも角にも戦争はいけない。という事で9条は守り通すべきであり、軍隊は廃棄すべきであり戦争を美化する性質(あるいは可能性)を持つ靖国は駄目という事になっている。是非は置くとして、根底にあるのは至って単純な道徳だ。(加えて、靖国に参拝する人にも不戦のため反戦のためと言っている人は少なくないわけでそれを信じるなら若干の安心はしてもいいのでは、と個人的な素人意見としては思っている。その意味ではその人達も反戦や平和という単純な道徳を支持しているのだし。それともあの不戦のためというのの大半は建前なんだろうか、その辺の洞察力がなかなか持てない)
もう一冊もっと入門書らしいタイトルで平易な語り口の本(『すっきり分かる靖国神社』というものだったが全くすっきりしなかった…)を読んだが正直こちらの方があまり平易でない硬い文体にも関らず、ためになったと思う。なんにせよ立場に関係なく考えるきっかけにはなる濃度はあるのではないだろうか。反響の呼び方を見ても何事かを考えたり言いたくなるような刺激にはなるようだし、論点は凝縮されている。評価が高いのは主張の是非よりはこういった入門書としての意義やまとまりを評価しての事。
参考までに結論部分を記載しておく。
・政教分離を徹底し国家機関としての靖国神社を名実共に廃止し、首相や天皇の参拝といった国家と神社の癒着を完全に絶つ。 ・合祀取り下げを求める内外の遺族の要求には靖国神社を応じる。それぞれの仕方で追悼したいという遺族の権利を尊重する。
この二点が実現すれば靖国は祀られたいと遺族が思う戦死者だけ祀る一宗教法人として存続する。その上で
・近代日本の全ての対外戦争が正戦だと考える特異な歴史観は自由な言論によって克服されるべきである。 ・第二の靖国を防ぐには憲法の不戦の誓いを担保する脱軍事化が必要である。
新聞などでの書評通り、簡潔に問題点整理されている作品です。福島と沖縄の共通点が語られているのだが、地方と都会の関係について改めて考えさせられた。原子力エネルギーの利用に対するストップの考えも、米軍基地の撤退の問題も、ではその後どうするか、という事を語る際の私たちのいろいろな面での覚悟を求められることについても、逃げずに描いているので、読んでいて好感が持てる。
開催日がクリスマスに近い事もあって、 舞台やトークにもクリスマス傾向が強かったです☆ トークでの質問は声優さん達のお答えがまさに ドッキドキでした・・・☆(笑。 歌ももちろん素敵で、満足のDVDだと思います☆
この本は全体としてはあまり冷静ですじみちたてた議論をしているとはいえないので,得るところはすくない.しかし,森前首相の「神の国」発言をあつかった部分 (p. 106-110) ではこの発言を冷静に分析していて,「「神の国」発言が,今日の「愛国心」教育や,『心のノート』や,教育基本法「改正」の動きを導く一つの理念なのではないかと思うのです」という,この本の核心につながる結論にも納得させられた.
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