リミックスとは解体し、解釈を加えて再構築する作業です。ゆえに既にあまりにも完成されてしまっている楽曲の姿は、リミキサーを、そしてリミックス品を聞く私たちをも尻込みさせるものです。 ですが、安心してください、そこ行くお兄さん&お姉さん! 決して楽曲は死んではいません。壊れてもいません。そのエッセンスは凝縮されて、新しい形で紡ぎ出されています。完成と解体。そのぎりぎりの境界線の上にこのアルバムは存在しているのです。それを中途半端とみなすか、愛ゆえにと涙するか、その判断はあなた次第。 珠玉のメロディと職人たちの愛と技が集結したこの傑作を聴き逃すのは、本当に損ですよ。 (なかでも「悪玉」はいろんな意味で最高でした(笑))
竹村氏が自身の音楽活動の区切りとして「10th」(10枚目)と銘打った記念碑的アルバム。彼はこの直後音楽活動を休止することを発言している。 内容は前回「ソングブック」で見せた「人間の声」を一切排除し、スピーチマシンというものを使い、機械で歌わせるというという、丁度前回のアルバムと対になる内容。機械の声は非常に有機的に電子音と絡み、非常にゆったりとした空間と、同時にドキドキする瞬間を届けてくれる。 スピーチマシンがひょっとしたら苦になる人もいるかもしれない。また、彼にはまだまだ作品をリリースし、傑作を送りだして欲しいという気持ちから、4点。休止するには早すぎるよ。
いつもこの人の天衣無縫な声で荒涼とした所に連れていかれるのに、今回はあまり響くものが無かった。
前作までに見られた溢れるような才能の奔流が感じられなくなった…。
竹村さんの作品でも以前はいろんな場所に行く事が出来るたに、今回は難しかった。
何故だろう。今まではこの2人の作品で旅出来たのに、何でだか今回はとても難しく感じてしまった…。
何だかモヤモヤした感覚が残った。
多様な音楽的要素がどれも不思議と清々しく響く。 ヒップホップのビートがヒップホップに聴こえない。 無邪気な世界観の構築が極めつくされていると思う。 自由奔放で幻想的だが時に残酷なこどもの世界。
静かで、繊細なアルバム。
私生活というタイトルがとてもぴったりとくる感じ。
女優中谷美紀よりも、わたしは先に歌手中谷美紀に興味を持ちました。
今では物書きの中谷美紀も大好きですが。
「私生活」の中では、フロンティアとクロニックラブ、雨だれが好きです。
どの曲も現実世界のせせこましさから脱出させてくれる曲だと感じます。
彼女の歌がまた聴きたいなー。
|