この作品は、おとボクのその後を書いた小説、「櫻の園のエトワール」の1年後を描いた作品で、そこからは薫子ちゃんとケイリが攻略対象ヒロインとして登場します。 出来としては、前作の雰囲気を保ちつつも、新しい見せ方が出来ていて十分満足のいく出来映えでした(無論落ち込むシーンも健在です)。 前作の主人公瑞穂くんはどう見ても女の子にしか見えませんでしたが、今回の千早くんは男の子の顔と女の子の顔、両方あったのが印象的でした。 APPENDIXも「劇の舞台裏」「受付嬢の話」「本当におまけのゲーム」と前作のそれに勝るとも劣らないボリュームです。
不満な点をあげれば、「おまけのゲーム」にクリア特典がなかったことと、初音ちゃんが攻略対象外だったことでしょうか。こちらはコンシューマー版で攻略対象になっていることを期待しましょう(もう出ることを前提にしてるし)。
しかしそれでも、5つ星に十分値する作品です。過去の作品をお持ちの方は是非、お持ちでない方も過去の作品を購入してから是非プレイしてみてください!
ヒロインは6人。
絵に関しては独特の癖があります。また、サブキャラの使いまわしが
すぐ分かるほど目立ちます。不要なところは徹底的に省くという方針なのでしょうか…。
シナリオは良かったです。個人的には貴子ルートです。典型的ツンデレの本領が
見られます。
本編は最後の2話が収録されています。 全12話の中で感動的なシーンが多い2話です。 強いて言うなら、紫苑の影が薄いのがちょっと残念だったかも・・・。
そして13話目の「ツンデレラ」は、大爆笑でした。 特にツンデレラ役の貴子が、本編では絶対に見られないシーンを連発してて とても面白かったです。
本編は既に完結してしまいましたが、 続編はないのかな?(本編 or ツンデレラのようなオマケ話も含めて)
なぜPCとPS2は同じ声優なのにアニメ版では違うのか…原作を書いたシナリオライターでさえその疑問を言い波紋を呼んだ作品の記念すべき第1弾ドラマCD。自分はアニメしか見ておらず違和感は覚えませんでしたがPC時代からやってきた人からしてみたら複雑でしょう。内容は相変わらずまりあや紫苑さんに振り回されるメインヒロイン…じゃなくて主人公・瑞穂クンの一日を描いていますね。普通に楽しんで聞けますが、やはりオールキャスト変更なので星は3つ。
男の娘ブームの先駆けとなった、乙女はお姉さまに恋してるの続編です。
まずシナリオについてですが、序盤は各所を緻密に描いており、注釈にも力が入っています。 しかしそれに対し、終盤に近づくにつれて描かれる場面が割愛されていき、早足な印象を受けました。 特にその印象が強かったのは初音、史の話あたりでしょうか。
舞台がお嬢様の集う女学院であることもあり、独特な雰囲気を持つこのシリーズ。 学院生活を主軸に置いているため度肝を抜くような展開は望めませんが、盛り上がる場面は多々ありました。
ただ惜しいのは、世界観が閉鎖的で、物語の広がりに欠けるところです。 街中へ出るシーンはあるのだから、学院外の社会人や他校の生徒を話に絡ませれば、有名なお嬢様学校であるという設定や、各々の生い立ちがより引き立ち、物語の幅も広がると思うのですが。 絡ませないのはやはり製作者のこだわりなのでしょうか。 御門千早として各キャラの親と向き合う場面は増やして欲しかった。
前作キャラが表立って登場しなかったのは残念。 出し惜しみ感はありますが、次作以降に差し込むのを考えてのことでしょう。
個別の話に入る頃には、千早の女装が大抵バレてしまっているのも残念と言えば残念。 あるキャラの反応が楽しみだったのですが…。
最後、細やかなことながら描写について。 三人称の感情描写についてなのですが、例えば聖と茉清の会話。 一連の流れで場面を切り替えずに聖と茉清両方の内心が描かれている点です。
主語、述語、目的語は はっきりとしているので内容は理解出来ます。 しかしこうも唐突に三人称の中で焦点を当てる人物を切り替えられては、臨場感が途切れてしまいます。 内心を描くのは聖、あるいは茉清どちらかに絞り、もう片方は内心を描く方から見た、客観的な仕草を描写してもらえれば、淡々とした印象を拭えたのではと思いました。
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