あまり長い話ではないのだが、短いなりに手がこんでいて楽しく読めた。教室に集められた6人が、少しずつ自分と麻帆との関係を暴露していきながら真相に近づいていくミステリ的な要素だけでなく、恋愛関係の要素も盛り込んであったのだが、全体的に短いせいか、内容も物足りなくどちらも中途半端な感じだった。
ナナフシ図鑑と呼べる本書だがいかんせん「カマキリのすべて」と同じく カラー、モノクロとページが交互にくるのでモノクロページでは色合いがわからない。 図鑑ページだけでもオールカラーにして欲しかった。 ただ内容は読みやすく生活史、飼い方も載っているでとてもいいと思う。 これだけ沢山の種類のナナフシを紹介している一般書はないのでなんか勿体無い!
まじめなのか、それとも何かのギャグなのか?日頃の食文化からこれほどかけ離れたレシピ本もないだろう。本書「楽しい昆虫料理」は、いままで語られることが少なかった食虫を、「料理」という切り口で取り上げて見せた珠玉の一冊である。虫の食べ方のポイントなどが、まじめに研究されている。しかし、しかしである。著者が頑張って伝えようとすればするほど、悪い冗談のような気がしてくるのはなぜだ!? 虫べっこう飴のレシピのキャプションで、「子供と虫取りを楽しんだら飴を作ってみましょう」とあるが、虫取りの後「さあ、お父さんこれから虫食べちゃうぞー!」とか言って食べて見せたら、子供がドン引きするのは間違いないですって。そのほか「(虫カナッペは)パーティーなどにぜったいおすすめ。いろんな虫をふんだんにトッピングしたにぎやかなカナッペです。あっと驚くみんなの顔が思い浮かび(そりゃそうやろー!)、作るときからウキウキ楽しい料理です」とか「(マダガスカルゴキブリと赤カブのなますは)おなかの真っ白な脂肪がピンク色に染まり、見た目も綺麗でお正月らしさを演出してくれます」など、まじめなのか冗談なのかわからない(でも一生懸命考えたんだろうなあ)と思われるキャプションが満載。ことわっておくが、私はそれなりに食虫文化に関しては理解があるつもりだ。著者の出身の長野県は、私の母の出身県でもある。長野県は昔から食虫文化に親しんでいたようで、母も幼少の頃から蜂の子、蚕、イナゴなど、いろいろな虫を食べていたそうだ。その関係で私も何度かイナゴを頂いたことがある。最初は気味悪かったが、食べ慣れるとごまめの佃煮と同じ味がして、けっこう美味しかった。しかし、なのである('・ω・`) この本、もうちょっと写真とか取っつきよくならなかったのかなあ。 個人的にツボに入った料理は、「虫のキムチ漬け」です。カラー写真に掲載されていますが、これはアカンて!!
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