主演の佐藤隆太は海猿やルーキーズで「信じる」ことに対する演技に定評がありますので今作ではハマり役だったかもしれませんね。 奥さん役の麻生久美子は年を重ねていい女優さんになったきたし、今作の役では気の強い妻、優しい母親を見事に演じてます。 派手にお金をかけてるCG特撮や特殊メイク等、最近の映画によくある作品みたいなことはほとんどありませんが、実話に基づいた脚本ありきのストーリーに引き込まれるいい作品だと思います。 でもセットでは美術さんが頑張ってて、噴火の灰にまみれた島のセットは特にリアルです。 美術監督は『陰陽師』や『それでもボクはやってない』で日本アカデミー賞優秀美術賞や最優秀美術賞に輝いてる凄腕監督で本気の仕事ぶりが映画を引き締めてます。 犬好きだからという単純な理由で今作を買いましたが、劇場で観たかった作品だと感じました。
子どもの頃、佐藤隆の歌を聴いて育った世代なので、その声質の変わらなさに感激しました♪
『桃色吐息』(サスペンス演劇っぽいというかtangoアレンジになっててびっくり!)以外は、アルバム『水の中の太陽』『甘い生活』からの選曲。 ↑この2つのアルバムは、リアルタイムで新譜を買って聴いたので、個人的に感涙モノ。 すっかり耳に馴染んでる当のアルバム聴くよりも、このライブの方が、当時のカノジョの温もりとか部活の苦楽とか、思い出しますね。シミジミ。
閑話休題。アルバム2枚は、かなり感触の違うものでしたが、このライブアレンジはかなり『甘い生活』寄りになってます。 冒頭『デラシネ』がこういうアレンジで来ましたか!という驚き(ちなみにこの曲、中森明菜の『AL MAUJI』の現象を男性視点で描いた歌詞違いバージョン♪…って、ここに目を通す方なら、当然ご存知かも。笑)。ベートーヴェンとのコラボにもビックリ。 で、ラストトラックがまた凝ったアレンジで唸らされてしまいますよ!
ところで。ブックレットの誤植はいただけない。 「罪も罰も棘も蜜も」と「こめかみにわずか蜜の味」の「蜜」が「密」になってるのと、「グランドジャット」が「グランドジェット」になってる(より原語風に言えば「グランジャット」なんだろうけど、佐藤自身は「グランドジャット」と歌っている)。 再生産の際にはぜひ直しておいて欲しいですね。
物語はファンタジーなのだが、ツナグが、まだ見習いで、ツナグになるかどうかも決かねているという設定は上手い。痛みを伴うテーマを真摯に、しかし生々しくなり過ぎずに描き出す事に、幾つかの問題点を抱えながらもある程度成功している。3組の再会の物語は、幸福なものもあれば、そうでないものも。見習いツナグの迷いは、ツナグの役割やその結果が不幸につながりはしないかと案じながら映画を見守る観客の不安に重なります。 身近な死によって心に喪失や傷を抱えた者が、あえて死と向き合う事で、新しい一歩を踏み出すというのは、表現の方向性こそ異なるがクリント・イーストウッド監督の「ヒア アフター」などとも共通するアプローチですね。
主人公の渋谷歩美を松坂桃李が演じ、祖母のアイ子を樹木希林が怪演。各エピソードの依頼者と死者を、それぞれ遠藤憲一、八千草薫、橋本愛、大野いと、佐藤隆太、桐谷美玲が演じています。八千草薫は別格としても、嵐美砂を演じた橋本愛が「桐島、部活やめるってよ」での、あまり表情を変えないクールな美少女役の印象から、本作の感情むき出しの絶叫芝居は新鮮でした。新境地ですね。
いい意味でも悪い意味でも、物語のアプローチに少々少女コミックのような甘さ稚拙さを感じますが、観る者に多くの重い問いを投げかけ、そのテーマの普遍性故に心に残る作品となっています。惜しむらくは、テーマにつながる核心部分のほとんどを、台詞とモノローグという安直な手法で表現してしまっており、映像言語が決定的に弱い事と、構成的にそれぞれのエピソード間の有機的繋がりが十分でなく、一本の映画としてのドラマチックな物語のうねりが生まれていない。仮に、言葉で言ってしまっている部分を、映像で物語る事が出来ていれば、本作は大変な傑作になり得たかもしれない。
さすがに金はかけてるだけあって大作だと思いますけど 海面が荒れてるのに船の上は穏やかとかいろいろ気になる点も多かったです ドラマ南極大陸みたいに船の中あれまくるのもどうかと思いますが 海猿最初の作品に比べるとほんと感動しなかったのが悲しかったです なんか前作の続編というか前作と同じものをキャストを少し変えてとってるとか そんな印象しかなかったです 作品がリアルタイムで進行しているのか主要人物が年を取っているのが 少しは心動かされるポイントでした あと途中で弱音を吐くシーンがあるのですが そんなやつ海上保安庁になる前の訓練で落ちてるだろうと思ってしまった… あとLASTなのに続編とか意味わからないです ファイナルファンタジーみたいな名前の付け方でしょうか だんだんファンしか楽しめなくなってる気がする 海猿に限らず最近の作品はそういうのがほんとに多い気がする ROOKIESなんかは若手の俳優が多く出ているアイドル青春映画だと思うのだが この作品はある意味あの映画よりもアイドル映画な気がします そう思う要素は先述した金だけかけているとか確実にハッピーエンドというのもありますが ラストのメイキングEXILE意識しすぎだろ 主題歌歌ってるからといっても…というのが一番大きい理由
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