うっかり電車を乗り間違えて偶然にたどり着いた町に やさしくつながり暮らすようになった…
偶然ではないように思える何かにこの町に導かれた愛する人に先立たれ、長い時を過ごしていた画家が
不思議の町でであった人や動物たち、そして亡くなっている人…
「命の源を知ればさみしくなんかないんだよ」
帯に書いてあるこのことばが静かに伝わってくる
あたたかくてやさしくてどこか懐かしいお話です。
表紙の絵もすごくやさしくかわいくて、見るだけでなつかしいような泣きたくなる…
この本を読み返すたびにやさしさと懐かしさに包まれるように感じます。
ゴツボ×リュウジさんの表紙に惹かれて買ったのですが、個人的に音楽ものが大好きなのもあり、中身は期待以上でした。
特に花村萬月は持ち前のエグい描写もあり、秀逸でした。
さらっと読むのに丁度いい感じです。
ベンチャーズのパイプライン。
当時高校入学直前の主人公に響いた衝撃。
四国の田舎のロック少年たちの高校生活3年間の青春時代を描いた快心作。
当時のことを知らない世代も楽しめる。
四国のなまりも心地良く、こんな高校生活も楽しそうだなと思います。
芦原さんの文章はすなおで読みやすくていいですね。
確かにそれぞれ夏休みを題材にした作品だが、とりわけ夏休みを感じられるような作品と言うわけではなかった。
ただ、個々の作品はどれも素晴らしい。
2007年に出た単行本の文庫化。 7本を収める短編集。 ポプラ文庫ということもあり、児童文学の範疇に入る作品だと思うが、大人が読んでも違和感はない。 1960年代が舞台。海辺の町(おそらく瀬戸内沿岸)に暮らす子どもたちが主人公となっている。 町で開かれた博覧会を見にこっそり潜り込んだり、ベルリンの壁ごっこをしたり、クラス委員長を選ぶ選挙があったり、水泳大会があったり。 なんでもないような日々が柔らかいタッチで描かれている。登場する子どもたちも生き生きしている。しかし、なんだか普通のお話であった。あまり芦原作品っぽくはない。
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