闇の超世界権力 スカル&ボーンズ (ロックフェラー・ロスチャイルドを超える)
本書の内容構成において主要な部分を占める著作(定期的に刊行していたニュースレター)を書いたアントニー・サットン氏は元々技術畑の出身でその後、UCLAの大学院に進学して経済理論を学ぶようになる。この院生時代に「ソ連の軍事・科学技術はアメリカより進んでいる」という噂に疑問を持ち、色々自己調査をする内に実は「ソ連には独自に開発した技術が存在しない」・・・(旧ナチス・ドイツから受け継いだ技術もあったと思うのだが)という事実に気付き、論文集を発表するが大学の上層部には認められず、無視されてしまう。だが、フーヴァー研究所が氏を受け入れてくれ氏の論文も出版してくれるのだが、ベトナム戦争が始まり北ベトナムを支援していたソ連の軍事技術が、アメリカによりソ連に高額で売り渡されていた事実を突き止める論文を発表しようとすると、遂に氏はCIA関係の人間によりフーヴァー研究所を追い出されてしまう・・・
この様な大きな矛盾に関わっていく内に、氏は必然的だったのだろうか?「スカル&ボーンズ」という秘密結社に研究の目が向いてくる。氏はこの秘密結社が裏で世間的には敵対するとされている国家や組織に惜しみなく資金援助して、莫大な利益を得ている事に危惧を覚え一般アメリカ人に対して、警鐘を鳴らし続けたのである。・・・
詳しい内容は本書を熟読され、是非自分の目で確かめて下さい。氏自身の言葉「腐敗と虚偽の上に成り立っている体制は、いずれ自壊していくのだ。」
・・・という一文は正にこれから現実のアメリカで起こってくる事ではないだろうか?
パーペチュアル・モーション
カエターノ・ベローゾ2000年作品 "Noites Do Norte"と並び世紀の狭間に発表された2001年の傑作、上記レビュウのとおり全曲、バンジョーをリード楽器としてクラシック曲を演奏したアルバムです、
知らずに聞けばハープシコードかギター演奏のようでいて、実はバンジョーの金属弦の音である、という実に摩訶不思議な作品、バンジョーという楽器がこれほどまでに深い情緒と幅広い表情を表現きること驚かされる内容であり、ジャンルに対する偏見のすくない音楽ファンほど楽しめます、個人的には「アパラチン・ワルツ」の数倍楽しめる内容でした、
全20曲およそ58分収録、つまり全曲がいわゆる小品です、バンジョーの音域で演奏可能な選曲からと思われる、各曲毎の有名ゲストとのスーパーセッション・アルバムとも評価できます、どうせのことならオーバーダビング利用でバッハ平均律全曲録音を、などとも期待させる深さを湛えた演奏集、
ベラ・フレックは1980年代から活躍するアメリカのバンジョー奏者、基本的にはブルーグラスの人、自身のバンド・フレックトーンズ名義でプログレッシブ・カントリー・フュージョンとでも呼べるようなアルバムを多数発表している、
五十嵐正による簡潔にして要を得た解説が良、このアルバムの後に何を聞いたらよいか理解が進みます、