Railfan(レールファン)
TSシリーズの続編。
PS2のTSシリーズと大きく違う点といえば、映像画質の大幅な向上とフレームレートの増加。
前作までと比べると映像が全体的にかなり綺麗になってます。
また、運転席のCGも非常に細かく作りこまれているので臨場感が凄い。
雨天の表現がかなり可哀想なことになっているのを除けば、「シミュレーター」としてはかなりの進化じゃないかな?
いわゆる『次世代機』で発売されているゲームタイトルの中で、地味ではあるけどその恩恵を最も素直に受けている作品だと思いますよ。
まあ…良くも悪くもこれまでのTSシリーズの続編です。
これまでの作品と比べた際の収録されている路線やダイヤの微妙さが評価に響くのは致し方ないことだとは思いますが、アウタービューをカットすれば最低でも今作の2倍以上の路線長は収録可能なわけですし、今作が音楽館の次世代機用ゲーム開発における試金石の役割を果たしていると考えると、今後の展開に期待を持つことが出来るのではないでしょうか。
鉄道ゼミナール音楽編
向谷実&SUPER BELL"Zによる、国内大手私鉄各社のテーマミュージック集です。
特筆すべきは、16と19で聴けるカシオペアサウンド。
すぐに野呂一生さんの音とわかるギターを聴くと、思わずうれしくなります。
「Train Simulator」に収められていた曲の再アレンジとはいえど、現在活動休止中のカシオペアの演奏が新譜で聴けるのは、何とも得した気分です。
もちろん、全編にわたり鉄道ファンとしても楽しめる構成になっています。
京浜急行のいわゆる"ドレミファインバーター"をベースとした曲(8)には思わずウケてしまいましたし、京阪電鉄の発車メロディーメドレー(14)も待望のCD収録です。
小田急沿線在住としては、向谷さんらしさが感じられる小田急のイメージ曲(6)もうれしく、本当に発車メロディーか列車接近メロディーとして採用してくれないかな、と思ったりします。
向谷さん作の曲は、「向谷節」ともいえる音の使い方が表れていて好きですし、SUPER BELL"Z作の曲は鉄道エンターテイメントとして素直に楽しめます。もっとも、SUPER BELL"Z作の9は、クレジットを見るまで向谷さん作の曲かと思ったほどで、お互いに影響しあいながら作品作りをしているのだなぁ、と感じました。
鉄道ファン向けの作品ではありますが、音楽としてのクオリティも高く、いろいろ楽しめる一枚です。
出町柳から/朝靄の京橋で乗り換え
どうせ企画ものだろう、程度の認識でネタ的にはともかく
内容的にはまったく気にしてなかったんですが、京阪の駅コンビニで
BGMに流れていたのを聴いて。。。えっ?
歌誌はほんと路線紹介で、それに京阪で通勤し、京阪でデートにいく
恋人同士の風景がかすかに織り込まれているだけなんですが、
ほんわかとしたメロディに乗る、中之島ゆきの微妙な声。
上手いとかパワーが、とかではなく、ほんのりと、色気というか
艶のあるその声、この声が全てです。この声が全ての世界を
作り上げています。たまりません。
企画もの、と切り捨てず、まず聴いてもらいたいですね。
トレインシミュレータ京阪電気鉄道(淀屋橋~出町柳)
今の京阪特急の運転ならPS3用のRAILFANで楽しむことも出来ますが、停車駅が増えた
現在のダイヤなので、かつてのような大阪〜京都ノンストップで爽快に飛ばしていく
ダイヤではありません。
それに対して、このソフトは正統な京阪特急である京橋〜七条のノンストップ運転が
楽しめるので40分以上もの間画面にかぶりついて運転操作をしなければなりませんが
今では一番停車駅が少ないタイプでも中書島などに停車するので「小駅を次々と通過して
行く本来の特急の運転を楽しみたい」というのであればこれ以上のソフトは無いでしょう。
また別に枚方市など主要駅停車の急行のダイヤも収録されているので、「駅を通過する
爽快感と停車での運転操作の両方を楽しみたい」といった方にもお勧めです。
さらに急行には早朝運転の守口市や枚方公園を通過するダイヤと、両駅に停車する
昼間の急行のダイヤの2種類が設定されているのもスキが無く、さすがトレイン
シミュレータと言える構成です。
発売からかなりの年数が経ち、製造元の音楽館も現在では一般向け列車運転ゲームは
PS2かPS3向けしか製作しておらずPC向けがなくなってしまいましたので今となっては
貴重なソフトでしょう。
補足でOS別の動作ですが、XPでも問題なく動作しています。ただVistaに関しては音楽館も
サポートしておらず動作に支障がある可能性があるのでご注意下さい。
中川家礼二責任編集長 『笑う鉄道』 関西私鉄読本 (ヨシモトブックス)
「鉄」マニアで知られる中川家礼二氏の思い入れタップリの一冊だと思います。
かなり個人的主観で書かれている為に疑問に思うところも有ったりしますが、多くは「そうそう、そんなのも有った有った。」と思わせる内容でディープな「鉄」ファンにも「バカ日本地図」で表されている関西の鉄道に興味のある人も(関西圏在住以外の方にも)楽しく読める内容だと思います。