Islands
マイクのキャリアの中期には、ポップなメロディの歌モノと、壮大なインスト大作を無理なく1枚のアルバムに収めた名作がいくつかある。その中でも私は本作を推薦したい。とにかく圧倒的に美しく、圧倒的に完成度が高い。
構成としてはtrk1が大作インスト、以降が多彩なボーカリストとともに製作した歌モノ。
trk1は、マイクと、当時の重要なコラボレーターであった現TOTOのサイモン・フィリップス(ドラム)により製作されているが、穏やかなメロディと緊張感ある演奏が完璧な調和を見せる傑作。
後半の歌モノは、とにかくボーカリストがすごい。ボニー・タイラー(trk2)、ケヴィン・エアーズ(trk3)、マックス・ベーコン(trk5)などは、どれも彼らの個性を活かした素晴らしい楽曲で、個人的にはtrk2の美しさ!に感動した。ボニーというと、力任せにロックしていると思われたかもしれないが、これが本当に壮大なメロウな曲。そしてこれが彼女の実直な歌唱にマッチしている。
そして、本作最大の発掘は、まさにマギー・ライリーの再来かと思わせる歌姫、アニタ・ヘジャーランドの活躍だろうtrk4,6,7というアルバムのハイライトで歌声を披露するが、とにかく透明感があり感動的である。trk2のメロディを引き継ぐ形で更に煽情度を増した感動のtrk7は何度聴いても溜息が出る。
正にマイクの中期の代表作だと思う。これがあまり引き合いに出ないところに彼が本当に正当な評価をなされていないということが現れているのではないだろうか。
ライアーズ・ポーカー (ウィザードブックシリーズ)
ソロモン・ブラザーズは80年代に債券の自己取引でウォール街でトップに昇りつめた投資銀行会社。本書はそのトレーディング/ルームで何が起こっていたかを喜劇的に描写している。
本書から読み取れるのは、投資銀行会社のビジネスはかなりの部分を政府の規制の緩和・強化に左右されるということだ。例えば、ソロモンがモーゲージ部で多大な利益を得たのは、S&Lに対する税制優遇措置という制度変化をソロモンが最も上手く利用できたからだ。それも棚から牡丹餅というのではなく、ソロモンは立法過程へのロビー活動を積極的に行っていた。
同時に、80年代以前は投資銀行業務の影に追いやられていたアウトロー的な「非エリート職」であったトレーディング業務が、莫大な金を会社にもたらすようになったことにより、強い影響力をもち投資銀行のカルチャーを変えていったことも面白い。
カネとリスクを媒介する中で、投資銀行会社というビッグプレーヤーがどういった立ち振る舞いを行い、誰をカモにしているかということの一端を本書は垣間見せてくれる。
同時期にソロモンに務めた末永遥、松本大らの著書も本書にリンクしている。ソロモンの債券王メリウェザーはその後、かの巨大ヘッジファンドLTCMを設立し、関連書籍も多い。この本はある意味、それら金融史・相場師列伝の源流。金融、投資に興味があるならまず読んでみるべき本だと思う。
ストリート・オブ・ファイヤー [DVD]
オープニング曲のダサさといったら無い マジでこれをロックというなら ロック史上サイテーの曲だ 画はさらにひどく ロカビリーバンド的な衣装のクセにドラムはシモンズ アレンジサイテー メロディーサイテー ボーカルサイテー 聴いてて具合悪くなったよ
Voyager
もう50代後半になってきました。昔のロック、プログレ好きで、
古いLPが100枚くらいあります。彼の3部作、そして何枚かのLP。
青年時代は、すり切れる位聴いていて、建築の学校卒業と同時に、
関心というより余裕がなくなり、距離ができました。
40超えて 遙かなる地球の歌、そして、このVOYGER
再度 はまり始めました。
何か、日本人の琴線に響く趣があります。今は、すべて、
I−tuneに入れていて、芸術より遠く離れた戦い、仕事の頭から
リセットする為に聴いています。 良い音楽は和ませますね。