攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
《STAND ALONE COMPLEX》FANで攻殻機動隊のキャラクター世界に浸りたい人向き。私のように、もっと電脳社会に期待し、ハックばりばりのGAMEを期待していたら楽しめないかもしれないが、キャラの性格や背景を知っている人には、素子やバトー、タチコマを操作出来ていいかもしれない。ただしバトーは触れないので、あの絶妙な(?)チームワークには少し物足りないかも!
操作性は、少し不親切というか余り慣れていない人には難しいが、敵の動きが単純なのでアクションが苦手な攻殻機動隊FANの人でも、イージーモードでクリアすることは可能でしょう。
個人的には、もう少し音楽がよければ・・・とも思いますが、嫌いじゃないです。
オグリの子
なんとも懐かしい感の小説である。「たにし」「鬼やんま」「オグリの子」の3篇からなる本作品は、子供と子供時代にしかない時間の流れみたいなものを、とてもうまく丁寧に描いている。遠く過ぎ去った夏の日。田んぼ。高い空。遊んで寝て、何かに夢中になって・・・。そうだった人もそうでなかった人も、きっと子供時代って、こんなふうだったような気がするはず。「鬼やんま」の、兄弟二人のやりとりや、夏の焦げつくようなじりじりした暑さがリアルで、好きです。「オグリの子」の、ナオト、ユウ、コージの三人がお互いの違いを認めながら、友情を深めていく様子は、よくある少年ものだけど、やっぱり子供の成長する様は心うたれます。まわりの大人の言動をよくみて、自分なりに消化する作業が子供を成長させるんだなあと、再認識。彼らとともに私も、もう一回子供時代を追体験させてもらいました。
オニヤンマ空へ (のびのび・えほん)
生後まもなく死んでしまった主人公の妹。その妹のお墓参りに行った後、少年はヤゴを見つけます。家に帰ってしばらくすると、ヤゴはオニヤンマに変わりました。その姿と死んだ妹がダブった少年は、一人でオニヤンマを逃がしてやろうと、見つけた場所まで行きます。そこはバスにのらなくてはいけない、少年にとっては遠い場所。おまけに外は激しい雷雨です。それでも少年はなんとかオニヤンマを空に返すことに成功するのでした。
少年の顔がまるでおにぎりのようで、とても愛嬌があり、親しみの持てる絵です。遠かった死がオニヤンマの誕生との対比で、少年は妹の死を理解できるようになったのではないでしょうか?
うちの4歳の息子も、この本を通してなんとなく死というものを理解できたのではないか?と思いました。
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