トータル・フィアーズ【字幕版】 [VHS]
「ジャック・ライアン」シリーズ最新作は、若かりし頃のジャックという事でハリソン・フォードではなくベン・アフレック主演。
ハリソンのファンなので、個人的にはそう期待していなかったのですが、息をもつかせぬ展開で、冷戦時代の雰囲気と「核」の恐怖がリアルに表現されていて、予想以上に楽しめました。
ジャックって昔っから世界の危機に直面してたのね…。
トータル・フィアーズ 完全日本語版
映画のトータル・フィアーズとは、ストーリーはあまり関係ない
ですね。
操作/画面の作り/メニュー等々、ゴーストリーコンそっくりです。
ステージも、ミッション実施と、銃撃戦等があり、システム的には、
ゴーストリーコンが名前を変えたという感じ。
イメージ的には、ペルーの大使館人質事件がありましたよね。
あんな感じで、建物に強行突入するミッションが多いです。
強行突入と言っても、ステルス性を高めた、服装/武器を選べます。
サイレンサー付きのものは、威力が小さいとか、自分で考えて
ミッション開始できます。
トータル・フィアーズ ― スペシャル・コレクターズ・エディション (初回生産限定版) [DVD]
恐怖の連鎖は、もっと小さいレベルででは言葉にしなくても、過去いろいろと作られてきました。
SFパニック関係などそういう傾向が多いと思います。
これの違いは、SFパニックならどんな恐怖の連鎖も作り物だしな。
ってなるんですが。。。
もし?類似した事態を想定したら、どういう行動を取るのだろう?
と思える所が違います。
あと、CIAの若い人間が一生懸命、大統領に連絡を取ろうとしても取れ
ない。
大統領がパニックになっている、かつ、軍隊組織、縦割り、末端の人間が何か原因を突き止めても上は誰も何も聞こうとしない。
そこで、敵国と勘違いしているロシアの大統領に強引に連絡を取る。
ここも、一つの見所じゃないでしょうか?
人の言葉に耳を傾ける、これは良く言われますが。。。
軍隊では縦割りでないと取り返しの付かないトラブルや事故が起きる。
しかし、トップの最上部の人間も人間であることに変わりは無い。
誰でも間違えは起こす。
これもテーマじゃないでしょうか?
あと、ドルビーデジタルやドルビーデジタルEXやドルビーサラウンドは
最近はうーん?圧縮しすぎで疑問に思います。
やはり、DTSでないと雰囲気は中途半端にしか伝わりませんね。
DTSをお勧めします。
恐怖の総和〈上〉 (文春文庫)
2001年9月11日の事件は映画でしか考えられない場面が次々と私達を襲いました。事件当夜、トム・クランシーの読者は事態がこれ以上小説に沿って悪化しないことを祈りながらテレビの前を離れられなかったのではないでしょうか。奇しくも「日米開戦」が事件の原型となったことがこの本を手にとるきっかけとなった方もおありでしょう。
クランシーは長年に渡り数多くのベストセラーを世に送り出してきましたが、それぞれの小説の中心となる大きなテーマをおなじみの役者を巧みに使って描いていくことで、それぞれの作品に一冊の本だけでは成し遂げ得ないほどの内容の厚みをで持たせるというに成功している作家です。この特殊技法ではそれぞれの作品が独立性を持ちながらも、登場人物が再登場したり過去の事件が言及されても、以前の作品を読んでいなくとも話しがつながるように簡単な解説の文章が添えられます。それでも読者をしてほかの作品をも読ませようという技法はやはりベストセラー作家だとあらためて納得さえさせられます。
前置きが長くなりましたが「恐怖の緩和」は「レッドオクトーバーを追え」、「愛国者のゲーム」、「いまそこにある危機」のちょっと古い3本のヒット映画と「日米開戦」、「合衆国崩壊」の空間を埋めるパズルの一角のような作品です。いいかえれば、「レッドオクトーバーを追え」では20代後半だった若者のジャック・ライアンが大統領職も板について2期目に入った「ベアとドラゴン」の丁度中間点に位置する作品で、ライアンの成長過渡期の姿が描かれています。若くして経済的にも成功し頭脳明晰で頼りになる友達も多いライアンが、人間性に欠ける上層部のいやがらせから不合理に苦境にたたされるところは読者としても憤りを感じますが、これが底力となって物語をどんどん緊迫した雰囲気にもっていくところは豪快でどんどん読み進めます。
ライアン虐待首謀者はエリザベス・エリオット国家安全保障問題特別補佐官。現在女性でほかの閣僚に比べれば若くてきれいな国家安保補佐官と言えば浮かぶのはライス女史。エリオット女史がベニングトンの教授ならこちらはスタンフォード大学の学長という経歴をお持ち。ライス女史はブッシュ・シニア時代のお友達の返り咲き的なブッシュ・ジュニアの閣僚の中では一応評価は受けていますが実はシニア時代にも補佐官を務めた経験があるそうです。クランシーはここからヒントを得たのか?大統領とエリオット補佐官は公然とは知られていませんがベッドをともにする間柄。大統領はやもめで、補佐官はオールドミス。外交訪問のエアフォース・ワンの寝室に女性を連れこむなどちょっとクランシー小説では見られないタッチもありますが、これもお膳立てのひとつなのでしょう。
上記の映画3部作は見ましたが、本はまだで今回「愛国者のゲーム」、「いまそこにある危機」、「恐怖の緩和」が一冊にまとまったハードカバーを読みました。それぞれ映画以上の気迫は間違いなし。「恐怖の緩和」もおすすめですが、できれば三部作を順番に読まれてクランシー小説の醍醐味を存分に味わうのが一番のお薦めです。
トータル・フィアーズ (通常版) [DVD]
トム・クランシーの描くジャック・ライアンもハリソン・フォード、アレック・ボールドウィンに続いて本作品で三人目となったが、シリーズを継続して見ていると突然若いベン・アフレックとなったのには違和感がある。ジャック・ライアンは士官学校でヘリコプター事故にあって重傷を負い、奇跡的に歩けるようになったが背中の痛みに終始悩まされ、また結婚して子供もいるという設定であったはずだが、ここでは独身で元気一杯である。それはそれとして、核兵器テロの黒幕であるネオナチ集団が核大国である米国とロシアの間で核戦争をさせようとする陰謀を企んでいるという設定やスーパーボールで爆発した小型核爆弾が放射線被害すらもたらさない通常爆弾のような設定には見ていても無理がある。今までのジャック・ライアンシリーズでは、あらすじの面白さと登場人物の個性の描き方から言っても「レッド・オクトーバーを追え」の方がはるかに優れている。