伴奏がとても日本人好みでドラマティックに映像を飾り立てています
サイレント映画には伴奏が不可欠だということが思い知らされる作品でした
(ただし、オリジナルの音源ではない)
それに言うまでもなく、リリアンギッシュが可愛らしい
150分の全長版ということで、それでも長いなんて微塵も感じさせない
やはり映画の父とまれいわれたギリフィスの巧みな編集による賜物なのですね
たった一人の部屋なのに、思わず拍手をしてしまいました
現在のハリウッドの中心は、ハリウッド大通りとハイランド通りの交差点付近であり、アカデミー賞が開催されるコダックシアターや、世界一有名な映画館であるチャイニーズシアターもここにある。しかし、初めてハリウッドに行った人がまず目に入るのは、バビロン宮殿のような大階段だろう。ツアーガイドがいれば、そこで「これはイントレランスのセットをモチーフに云々」という説明がされるはずである。イントレランスはここで撮られたのか!と早合点する人も数多くいるようだが、いまあるのはハリウッドハイランドというショッピングセンターの建物の一部であり、レプリカである。そもそもこの場所はハリウッドホテルという由緒ある建物があって、サイレント期のスターたちのたまり場だった。実際の撮影場所はハリウッド大通りをもっとLAダウンタウン寄りに行った、子ども病院近くの現在は住宅地になっているあたりである。ビスタシアターという通向けの映画館があるあたりは、当時の敷地内だったという。グリフィスはこの一体にスタジオを持っており、1918年くらいまでここで制作していた。跡地を買ったのが、独立したばかりの日本人最大のスター、早川雪洲であり、現在のパラマウントスタジオに拠点を移す1920年までここからヒット作を世界中に送り出した。しかし、その後もイントレランスの大セットは壊されないまま雨ざらし(とはいえLAは雨がほとんど降らないが)となり、グリフィスも破産状態で買い戻しもできず、1930年代にひっそりと壊された。グリフィスは本作と国民の創世の二本で永久に記憶される。しかしイントレランスは当たらず、チャップリンらと設立したユナイト映画も早々に飛び出し、坂道を転がるように転落していった。終戦後すぐのハリウッドで、グリフィスが大通りを歩いても誰も気がつかなかったという。あのレプリカは壮大な夢を追ったグリフィスの墓標である。
ぴあを持って名画座を回っていたころを思うと、良い時代になったものだ。
なにが特徴かって言うと、久々にブギーポップがちゃんと出てきてる気がします^^;
物語がパターン化してるのを気にしなければ、いつも通り面白いと思います。
廉価版がやっと発売されました。映画を論ずる人で、まだこの作品を見たことがない人にはぜひ見ていただきたい。映画で描き出せるリアリズムの原点があります。もしフランスで作られたこの当時の映画を見比べていただくと、この映画のすごさがわかります。 映画は「光」の芸術だと思い知らされます。
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