映画を観た印象は、『美しい』でした。 少年期にベトナム戦争から逃れるためにフランスに移住した、ベトナム出身のトラン・アン・ユン監督『ノルウェイの森』ならではの、平和でのどかだった時代のベトナムへのノスタルジーが感じられる作品。 カンヌ映画祭、セザール賞の各新人監督賞受賞、アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされました。
1950〜1960年代のベトナム・サイゴンが舞台。 サイゴンの裕福な家庭に雇われた、少女・ムイの成長と淡い恋が描かれている作品です。 亜熱帯の空気が伝わってくるような美しい映像には、心惹かれるものがありました。 少女が、汗をかいて黙々と働く姿が、何よりも美しい。 古くからいる使用人のおばさんが作る料理の、なんとも美味しそうなこと。 そして、その香りが漂ってくるようなシーンは、すごく印象的でした。 家庭使用人と、雇い主家族の子供との日常生活の差、階級社会についても考えさせられます。幼い少女・ムイが、休む暇もなく働いているのに、主も子供も暇をもてあまして遊ぶか、昼寝をしているだけ。 主の妻であっても、結局は嫁であり、嫁だけは働いて苦労して、夫の不貞に対して姑から責められる。 少女ムイへの心配りは、女主人ならではの優しさと思いやりが伝わってきました。 一連のシーン、ヒロインの恥らいの仕草や表情と寡黙さは、かつての日本の情景や女性の姿を髣髴とさせて郷愁を誘います。 台詞もあまりなく、劇的なストーリーでもなく、すごく淡々とした作品です。 視覚と聴覚に訴える『雰囲気がいい』、スロー・フードのような映画。 監督の『記憶の中のベトナム』だと思いました。 ★は3・5くらい。
ちょっと気になった点は、少年がアリを虐待するシーンなど。 幼い頃には、多くの人がやってきたことかもしれませんが、たとえ映画であっても命を奪うシーンには、胸がすごく痛みました。
映像「美」の天才として現代日本映画を語る上で欠く事の出来ない“岩井俊二”監督。監督のまだ世に名前の知られていない時代(いわば下積み時代ですよね)の作品集。 作品集の中心となっているのがTVの深夜枠で放送されたもの。全て短編の作品ですが、どの作品を見ても内容が濃く、今後の岩井作品に繋がる要素を秘めています。特に「オムレツ」は「過去と現在」を絶妙に行き来する岩井ワールドが炸裂してます。実は、放映された「La cuisine」は料理をメインにドラマを作る番組。主役のオムレツそっちのけで展開される個性豊かな俳優陣と、巧妙な監督の脚本が、料理の番組って事を忘れさせます。また、山崎裕太さんが共に出演しているからか、大人びた子供達を題材にしている為か、今や伝説となりつつある同監督作品の「打ち上げ花火〜」を彷彿としてしまうのは私だけではないと思います。その他、「夏至物語」の『薄暗い部屋に女の子独り』って設定も「ARITA」の広末さんを連想させるし…。岩井監督の原点を見る事が出来る作品集です。最後に…トヨエツが演じる「ルナティック・ラブ」も痺れるエンディングですが、個人的に「夏至物語」のラストシーンも(ある意味)痺れます。何故…この配役なのだろうか…
初夏のファンタジーとして、読むのにピッタリだと思います。 この街のどこかで、この物語の様な素敵な出来事が起きていそう… と、フト思ってしまいます。
小松未可子、待望の2ndシングル。
一曲目、『冷たい部屋、一人』はアニメ「K」のエンディングテーマ。 静かなイントロから始まる幻惑的なメロディーと、孤独を感じる歌詞が相まって、不思議な曲です。 みかこしの、ラ行ですこし舌足らずになる歌い方もより顕著に。 二曲目、『夏至の果実 』は、ビジュアルノベルアプリ「レントヘッド」のエンディングテーマ。 こちらは、一転元気でアップチューンな曲で、みかこしらしさ満載です。
初回限定盤に付属のDVDは、『冷たい部屋、一人』のPVを収録。 白い世界に佇むみかこし。 こちらも幻惑的な世界観。 多少音質が悪いようにも感じましたが、概ねOKです。
今までと一風変わった小松未可子。 少し新しい面が見られます。
最高です!!
人生への驚き、喜び、愛に満ちている音楽たち。
もっともっとbonobos(とくにすばらしい歌詞を作ったサイくんの感性)を
好きになりました◎
最近は仕事しながらこればっか聞いてて、
仕事中に、感動のあまりうっすら涙が・・・
個人的にはICONがいちばん好きです。
まあ全部いいけどね!!
ライブでも是非きいてみたい・・・
今度会いにゆくね。
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