既に何枚も出ているDEEP PURPLEの最新トリビュートアルバム。ほぼ全曲が名盤「MACHINE HEAD」の曲からといったところが 過去のトリビュートアルバムとは少し性質が違うかもしれない。
ただし参加面子は超が付くほどの有名ミュージシャンや大御所が多く、オープニングから情熱的なギターを聴かせるカルロス・サンタナ (Smoke On The Water)を始め、ライヴverで参加のCHICKENFOOT(Highway Star)、第3期DEEP PURPLEに参加していたGLENN HUGHES (Maybe I'm Leo)にザック・ワイルド率いるBLACK LABEL SOCIETY(Pictures Of Home)、ジョー・エリオット、スティーヴ・スティーヴンス、 ダフ・マッケイガン、マット・ソーラムらによる今回だけのスーパープロジェクトKINGS OF CHAOS(Never Before)、IRON MAIDEN (Space Truckin')、METALLICA(When A Blind Man Cries)らが、流石!という演奏を聴かせる豪華なアルバムだ。(7のLazyも良い!)
ただし!参加バンドの中で唯一のオルタナ系バンドTHE FLAMING LIPSの"Smoke〜"だけはいただけない。というか完全にアウト! 他が素晴らしいだけに、真ん中にこういうトラックがあるとアルバムの印象は随分と変わる。その部分にのみ苦言を呈したい。
テクニックがありながらラフな演奏スタイルでお気に入りです。リズム隊がヘビーなのでチャラチャラしたところがなく、キーボ、ギターが上に積まれて騒いでも嫌味がない仕上がりと感じました。リーダーがドラムというのも頷ける内容です。
なかなか厳しい意見がたくさん‥昔から好きな人はやっぱ最初聴いたときびっくり&がっかりしますよね(;^v^) もちろん昔のバッキバキのファンキーなのがかっこいいですが、フリーが言う通り、生きている限り変化し続ける事はとても大切ですよね。大衆が好みに合わせて同じものをつくり続けるのは簡単ですが、これだけの大物が潔く皮を脱ぎ捨てたのには脱帽です。このアルバムが受けいられなかった人は、レッチリとはそこでおさらばなのかな。逆に今も昔も受け入れた人は、もう一生ついてく覚悟でレッチリ愛しちゃってんでしょう(笑) 私は精神的な面も含めてこのアルバムはすごい感動したので、もちろん後者です。
Stanley Clarke/Lenny White この2人に 上原ひろみ を加えたトリオでの新作と
聞いたときは一瞬「VERTU’」のようなFusion色の強いアプローチの作品を想像した。
(ちなみにVERTU’も素晴らしいので是非に)
しかし今作は全編アコースティック。
最もシンプルなトリオ編成でのストレート・アヘッド・ジャズ。
その事自体は別段めずらしい事ではないけれど
このメンバーの作品という意味では斬新な試みだと思う。
上原ひろみさんの新曲や さくらさくら、レッチリなど上原さんの意向を
汲んだであろう選曲を見ただけで2人の巨匠が若い人間と
ガップリ四つに組んだ印象を受けた。やはり本物の大御所は懐が深い。
内容に関してはSTANLEY CLARKEの堅く太い音はもちろん
パーカッシブな音や弓によるアプローチなど魅力を存分に楽しめる。
上原ひろみさんも巨匠2人がきっちりスペースを作っているからだと思うが
ひるむことなく自由に楽しんで弾いている印象を受けました。
とても素晴らしいアルバムだと思います。
何かの形で日本でこのトリオのライブが実現する事を切望します。
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