グールドは多数の録音を残していますが演奏映像を捉えたメディアは少なく、まともに鑑賞できるのは晩年のゴルドベルグ変奏曲のDVDぐらいです。
グレングールドコレクションはグールドの演奏映像をとらえた集大成で、かつてLDで発売されていましたが廃盤となり入手困難となっていたものがおよそ20年ぶりにDVDでの復刻となりました。演奏の中には現代曲や伴奏曲などとっつきにくいものも含まれて居ますが、古典曲のソロ演奏はきわめて貴重なものといえるでしょう。
このVol9,10ではモーツァルトのK.333とラヴェルのラヴァルスあたりが聞き所でしょう。K.333はモーツァルトのもっともチャーミングな曲のひとつですがCD版では超高速演奏ですがDVD版では超スローテンポで味わい深く演奏されており解釈としてはこちらが正しいのではと思わせます。ラヴァルスは管弦楽曲をグールドが編曲したものですがホロヴィッツのカルメン変奏曲を連想させる超人的演奏です。この2曲だけでも手元に置いておく価値があると思います。
カバレフスキーの「道化師」は小学校の運動会などでよく使われていることもあって、誰もが知っている曲なのだが案外録音が少ない。しかし、「コンドラシン盤があればそれだけでいいや」と思えるほどにこの演奏は素晴らしい。以前は、ルモーテルが指揮した少々輪郭のハッキリしない演奏を聴いていた私にとって、この演奏は驚きだった。ルモーテルの演奏では「子供向けの作品」の範疇を出ないあまり面白くない曲という印象だったのに、この演奏を聴いて「子供向け」なんて言葉がどうでもよくなってしまった。鋭いリズム感があり、また、ドラマティックでもあり、「こんなに素晴らしい曲だったか」と認識を改めた。 併録されているハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」も同曲の録音中でベストに近い演奏ではないだろうか。その他の曲も快演。
これは「買い」です!ヴァイオリン好きの人にとって必読の書です!私はヴァイオリニストについて書かれた本をたくさん持ってますが、この本は特に気に入りました。名ヴァイオリニストがどんなヴァイオリンを愛用していたかについても詳しく書かれている点も素晴らしいと思います。
仮面舞踏会のワルツ(1曲目)はフィギュァスケートの浅田真央ちゃんのフリーの曲です。
他の曲も素敵な曲ばかりです。お値段も手ごろだったので、買ってよかったです。
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