伝説のツインギターバンド「カコフォニー」後にリリースされたジェイソン初のソロアルバム。ポールギルバートに肉薄、いやそれ以上かもしれないテクニック、ネオクラシカル特有の美しいメロディを散りばめた独創的な楽曲。これからどんな素晴らしい音楽を生み出していってくれるのかという期待を抱かせてくれる素晴らしいアルバムです。ギタリストのソロアルバム(特にネオクラシカル)は、一本調子なところがあって何度も聴くのはちょっとつらいものがありますが、この作品についてはそのようなことはなく、楽曲が工夫されておりヘヴィメタルな部分、叙情的な部分、少しアバンギャルドな部分がうまくミックスされているように思います。テクニック面だけで語られるのはもったいないと思います。じっくり味わいたい大人のためのネオクラシカル系ヘヴィメタルのアルバムだと思います。あと、ゲストのマーティフリードマンもきれいなメロディ弾いてくれてますよ!。
ギタ−インスト作品ははポップミュ-ジックに比べるとシェアはせまいかもしれないが、確実にファンやリスナーが毎年ついてくることはまちがいない。 このアルバムを聞いたのは実は最近なのだが、古臭さをまったく感じない。彼のフレ-ズセンスや卓越した楽曲などは驚かされるものがある。曲数は少ないがかなりの説得力のある作品の一つである。かっこいいギタ−を聞きたい方にはお勧めです。
基本的な映画評と解説は、田亀源五郎さんのブログ(ここで紹介していいのかな?)で書かれているので、私からは一つだけ。ひょっとしたら、本作は、18世紀ジュンガル部のガルダン・ツェリンの唯一の映像化作品かも知れません(中国で多数作られている乾隆帝を扱ったテレビドラマに登場しているかも知れませんが。。。)。清朝側の史書を読むと、十全老人とか言っちゃって、大国清の乾隆帝にいじめられている周辺の弱小国の中で、少ない資源で頑張っているというイメージのあったガルダンですが、本作では侵略者の側になっています(でもラスト、人質にされた幼児の息子が戻ってきた時のガルダンを見ると、「そんなに悪い人ではなかったかな」と思ってしまいましたが。。。)。歴史ものというより、アドベンチャー映画に近いと言えますが、歴史娯楽活劇映画としても楽しめます。カザフの映像も素晴らしい。変な題名だけはやめて欲しかった。反って売れなくなってしまうような題名に思えました。
1995年、Jason Beckerのソロ2ndです。
Dave Lee Rothのアルバム「A Little ain't Enough」でのレコーディングの最中に、 ALS(筋萎縮性側索硬化症、ルー・ゲーリック病)に疾患した彼は、 この頃には、ギターを弾くことが、かなり困難な状況でした。
ギター・トラックについては、病状が比較的にましな頃に録音されたものが使われています。 前作やCACOPHONYでのテクニカル・プレイではなく、 ブルージーなフレーズ、伸び伸びしたフレーズが多いです。 tr.3では、Michael Lee Firkinsが、代役でギターを弾いてます。
彼は、自分の腕が不自由になっていくことについて、こう述べています。 「音楽の世界では、限界が与えられると、かえって創造性が増すことはよくあることだ」と。
そして、このアルバムでの最大の魅力は、彼の作曲家としての力が発揮されている点です。 クラシック、オペラ的なフレーズはもちろんのこと、 中近東的なメロディ、アフリカン・リズム etcの新たな試みがされています。 曲の印象も、感動的な曲、荘厳な曲、神聖な雰囲気な曲、ミステリアスな曲etc クラシックを軸に、今までになかったタイプの曲が、増えています。 何よりも、「ポジティブな展開・力強い展開を見せる曲」が多いことが、 ファンにとっては、何よりも嬉しいことです。
あくまでも、ポジティブなJasonの病状が、少しでも回復されることを祈念します。
ジェイソンのトリビュートアルバムが出たと知った時、真っ先に思ったのはAirを誰が、どのように演奏するかであった。 本アルバムのAirはオリジナルの百分の一にも満たない演奏であった。ジェイソンの演奏レベルが如何に高度であったかを 知らしめたアルバムでもある。そういう意味ともう一度最前線に戻って欲しいと言う気持ちを込め、フルスケールの評価に させていただいた。ジェイソン、君は最高のギタリストになるべく生まれたんだよ。
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