スイス出身、様々な古楽器を取り入れたメタル・バンド。2010年4th。メンバーは前作から変わらず。
前作のメタル要素皆無のフォーク・アルバムもそれはそれで味わい深かったが、メタル全開の本作は攻撃性と哀愁に満ちた傑作。
本作もまた、メンバー自身のルーツである古代ガリアの物語集ともいえる内容。アルバムのテーマはローマ帝国との攻防。カエサルの『ガリア戦記』では当然ローマ軍側からの視点で描かれているが、このアルバムではガリア人側の視点で物語が進行する。
疾走曲が豊富で、そのヘヴィでファストなリフの上を笛、バグパイプ、ハーディガーディといった古楽器が乱舞する。表現力豊かな芯の通ったヴォーカルと、現代的なセンスのギター・リフ。それらと高次元で融合しているケルト音楽の要素が、彼らの最大の持ち味だろう。
DVDの内容は
inis mona --Video clip
Live Footage Ragnarok Festival 2007 (Lichtenfels, Germany)
Andro (from SPIRIT)
Your Gaulish War (from SPIRIT)
Song of Life (from SPIRIT)
Lament (from Ven)
Photo Galleries:
Inis Mona Video Shooting
Cernunnos fest 2007 (Paris, Fance)
Promo pictures
ラグナロクフェスティバル2007のライブでは、横に広いステージにメンバーが分散して立っており、全景とアップでそれぞれの演奏スタイルを見ることができます。長髪の女性達も頭を振ったりフィドルやハーディガーディを弾いたり、忙しい!CDの音だけでは分かりにくい雰囲気が伝わってきて、ビデオを見た後はCDの方もそれまで以上に楽しめました。
2002年に結成し、スイスのフォーク&デスメタルバンド、エルヴェイティの結成10周年を記念した、2012年発表の初期ベスト・アルバム。メンバーは総勢8〜9人と大所帯バンドであり、民族楽器を駆使した生音にこだわるメタル・サウンドは今日までに多くのファンを獲得してきた。本作は、2006年発表のファースト・アルバム「Spirit」のリマスター音源と、2004年発表のファーストEP「Ven」を現在のメンバーで完全リ・レコーディング・ヴァージョンを収録しており、ファン待望の作品となっております。プロデュースはCorner、Kreatorにも在籍していた、あのTommy T.Baron=Tommy Vetterliと超豪華です。M1,5,7,9,16などバンドを代表する楽曲も収録。
スイスのフォークメタル、エルヴェイティの2012年作 毎作質の高いフォークメタル作品でファンも多いこのバンド、5作目となる本作は ローマ時代の「ガリア戦争」をテーマに、より壮大でドラマティックなサウンドを描き出している。 ヘヴィなギターとガナりヴォーカルを乗せて、メロデスばりに激しく疾走しつつ、 艶やかなフィドルの音色がかぶさり、フォーキーな土着性を融合させた作風は前作と同様であるが、 今作では物語的でエピックな世界観をさらに強めている。ハーディガーディなど古楽器によるトラッド感触や、 効果的に絡む女性コーラスなど、メリハリのあるアレンジ面での仕上がりもさすがで隙がない。 疾走する激しさが際立ったことで、フォーキッシュ・メロデスという雰囲気の力作となっている。
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