良と透のシリーズがついに完結した。 このシリーズが完結するのに17年の歳月が流れている。私はその歳月の間に、このシリーズがこんな形で完結するなんて夢にも思っていなかった。 そもそも完結する日がくるなんて信じられなかった。 本を手にしてからも「完結」と言う言葉が何だか嘘のようで、しばらく読む気がしなかった。 正直言ってこのシリーズは読むのが怖い。 何処までも何処までも出口の見えない深い穴に堕ちて行きそうで不安になる。 それが今、こんなにも読者をあっと驚かすような形で終わった。 このシリーズの完結によって、私は栗本薫と言う作家の奥深さを再認識した。
・・・既にお馴染みの内容のアルバムです。それでも、このような形で旧譜が再発売されることは大変嬉しいことだと思います。 60年代に青春を過ごした人たちにもそれぞれの思い出があります。特にテレビゲームやパソコン等のなかった時代には今ほどの速度で情報が手に入ったわけでもなく、自分たちの知っている世界はごく限られた空間の中にしかなかったように思います。 そんな中で比較的初期に来日した英国ロック界のスターが本作のアニマルズでありました。ミュージックライフに記事が載り、テレビの音樂ショウに出演し、「朝日のあたる家」と「悲しき願い」を歌っていた彼らの姿を覚えています。 それらを見て私も数枚のシングル盤を少ない小遣いをやりくりして手に入れました。勿論、これらのレコードが米英でのオリジナル盤か否か何て事は知る由もなく、ただただ45回転のレコードを磨り減る様に聞きました。 ビートルズやストーンズが今でもロック界のスターであり続けるように、この時代の音楽はどこかに普遍的な輝きを持っていたように思います。そんな音楽達がこういった低価格で広く再発売されることは喜ばしい限りです。 本作は初期アニマルズのブルース狂時代の名作で、初めて聞かれる方にでも第二集と合わせての購入をお勧め出来る良質のロック創世記の名作です。・・・というような事が言えるような999円という価格帯での再発が、数年前から続くジャズの廉価盤ヒットのような流れをロック市場にもたらすことを期待するものでもあります。 アメリカで消えかけていた黒人音楽を若者らしいスピード感と荒削りな音にして再生させたこの時代の英国音楽文化の力が再び世に認められる事になれば良いなぁ、なんて思っています。この企画は長く続けて欲しいものです。
今のように、BL系ややおいが商業ベースにのってなかった頃読んだ栗本薫の「翼あるもの」上下巻は、衝撃をうけました。GSグループレックスのヴォーカリストで、美形で歌の才能もあり、バンドのメンバーたちにも慕われている今西良のストーリーが、上巻で、そのグループを脱退して、今は男娼として、今西良に憎しみを抱いている、元メンバーの森田透のストーリーが下巻です。 何と言っても魅力的なのは、森田透で、今西良に対しての愛憎なかばした気持ちと、森田透と慕ってくれる俳優の巽。 その今西良と森田透が数年ぶりに出逢って、とりとめのないストーリーが描かれているのがこの「朝日のあたる家」1〜5巻なのです。2人のファンには、とても嬉しい事で、ただただ、2人に再び出会えた事が嬉しいシリーズ本なのです。 もし関心をもたれた方は、やはり「翼あるもの」上下巻から読まれるのが良いと思います。 ただ昔のJUNEなので、エロを求める方には、物足りないと思います。 あと、この2人にはモデルがあって、関西出身のアイドル系のGSグループの元メンバーの2人です。どちらのキャラクターが好きと言われれば、わたしは、繊細なのに意地っ張りの森田透が好きでした。
何でこんなに歌に魂のある歌手がいるのか、現役の頃に誰か気づきましたか?私はデビュー曲から震える程の深みのある歌唱力に参りました そして<夜へ急ぐ人>を聞いてこの曲が認めなければ日本のだれもが 本物の歌を聞く耳を持たないと思いました、なにを歌わせても完璧、この人には苦手な歌は存在しないのです、このアルバムを聞けば聞くほど 彼女の歌の幅の広さがわかります、万人にぜひお勧めです。
1964年、ギターとオルガンが繰り出す印象的なイントロから始まり、ボーカルのエリック バードンが重苦しく叫ぶように歌う声が、アランプライスの奏でる流麗なオルガンと一体となってブルージーなサウンドに仕上がり、白人が歌うR&Bとして、一躍脚光を浴び大ヒットしました。その、朝日のあたる家(THE HOUSE OF THE RISING SUN)は、ボブ ディランがファーストアルバムで取り上げた黒人音楽の民謡を、アランプライスがカッコいい、ブリティッシュ ロック風R&Bに見事にアレンジしたもので、この一曲でアニマルズの名を世界中に轟かせました。
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