早い対応でしたが 包装形態はもっと簡素化すればと思いました
三木卓の連作(っぽい)短編集『砲撃のあとで』です。表題作『砲撃のあとで』、芥川賞作『鶸』を含みますが、各作品の長さは結構まちまちです。短編としてはまぁ長目のものから掌編、1ページにも満たない超短編もあります。 作品の舞台は戦時中。主人公はごくごく幼い少年です。作者は幼い頃に戦争を体験したのでしょうか。それにしては随分明瞭な描写です。子供心にもよっぽど苦しく辛く、それだけに胸の奥に深く刻み込まれる程の原風景ともいうべきものとなる経験だったのでしょう。 主人公が子供だからか、出来事や登場人物が複雑に絡み合うようなストーリーはないですね。どちらかといえば童話的な印象も受けます。 大事にしていた鶸とアニとの間で板挟みとなる主人公は、子供ながらに悩み葛藤し苦しみます。戦争とは、何もかもを容赦なく奪っていくものなのですね。
システムは6を継承。 キャラごとの性能差、 ウエポンストック、 ラッシュブラスターなど、 (ただしスライディングは削除)
初の家庭用専用ソフトの機能としては、 ステージの選択可能(一度クリアしたステージのみ)。 オート連射の設定可能。 といったとこです。 ちなみにクレジット制限は有りです。
二画面やタッチスクリーンをほとんど使わないことは、0.1秒の隙が命取りになるこのゲームではむしろ良い機能でしょう。
ゲーム雑誌にほとんど情報が載ってなかったので出来が不安でしたが、 ドット画によるバリエーション豊かなキャラの動き、 画面狭しと暴れまくる巨大なボス、 歯応えのある難易度など、 DSでも忠実にメタスラしてます。 シリーズのファンやアクション好きなら買って損は無いと思います。 ただ惜しむらくは、ほとんど同じ時期にスタフィーや鬼太郎といった良質アクションが発売され、 アクションファンがほとんどそっちに流れたことでしょうか。 スタフィーも鬼太郎も極めたぜ、という方にも是非挑戦してほしい逸品です。
|