とりあえず、書店で面白そうな本を探していて、カバーのイラストとデザインに魅かれて購入。
これくらい厚い本だと、いつも途中で投げ出してしまうんだけど、他のレビューでもあるように、テンポがいいのか以外にもスラスラと読めた。
ストーリーは構想がしっかりしているので、面白いし、ミステリー小説としては申し分ないかな。登場人物のキャラも個性的だし。
しかし、100巻って本気か?とりあえず今回のシリーズは5巻らしいので、ちょっと安心。
自分はミステリーが特に好きってわけじゃないけど、それでも面白かった。続きが楽しみ。
発売が少し遅れたが、そのぶん、面白さが増したような気がする。この新装なった氷室シリーズには、作者の力がすごく入っていると感じた。
プロローグと第1章は、魔界百物語の公式サイトで読んでいたが、改めて最初から読み始めた。一気の読了。いやあ、全2作もいいけど、この作品が一番好きだ。
テンポ感のある展開。謎をふんだんにちりばめておいて、それをどう収束していくのか、と思って読んでいたが、見事な終わらせ方だった。作者の構成力に脱帽である。
奇術師が犯人なのかどうか。そこに、意外な盲点。気づきそうで気づかない。うまいものだなあ、というのが実感だ。
次の第4弾は「殺人者の舞踏会」というタイトルからして、興味をそそられる。QAZのことも気になるし、作者が公式サイトに書いている『「神」に近づく対照的な2アプローチ』はどう関係してくるのか……。
「魔界百物語」シリーズ、とにかく早く第5弾まで読ませてくれ、というのが正直な気持ち。こんなに待ち遠しいリーズは久しぶりのこと。見事、作者の術中にはまってしまっているのだろう。
マジックにのってくれる条件や、セリフ、 観客をのせるための心理へのもっていきかたなどを 推理作家の視点で紹介しています。 ビジネスの現場におけるプレゼンテーションの技術に応用する、ということもできるかも。
還暦の誕生日から2ヶ月の若さで永眠された吉村達也氏の遺作。 彼の死を受け入れることができるまで3ヶ月という日数を要した私の疑問を、この作品で解決してくれた。 未完に終わったシリーズ作品の結末が知りたくてずっと待っていたが、結局どうなるんだろうという不安は残るが、最期の日を家族と迎える心構えや病人としての考え方など、いろいろ参考になった。 ご冥福をお祈りします。合掌。
一言怖いです。
由美香は10歳も年下の彰男と結婚する。
夫を遠藤君と呼び、
異常なほどに夫の行動をチェックする。
10歳年上の35歳というだけで不安を隠し切れない由美香の行動は
どんどんエスカレートしていき、
彰男の同窓会にまで乗り込み、彰男を困惑させる。
しかし、その行動の裏には由美香の悲しい過去があった。
その過去を知ったとき、彰男は由美香のことをさらに愛おしく思うのだが・・・。
彰男の優柔不断ぶりが笑えるんだけど、
というより由美香の行動に対してほとんど腹を立てないその寛容さは、
こちらも異常といえば異常。
お互い様?と思えるような夫婦関係なんだけど、
なんだか、辛い夫婦関係だ。自分には到底出来ないけど・・・。
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