世界中の花が咲き乱れる不思議の花園「フラワーガーデンF」。
双子の美少年・右京と左京がオーナーを勤めるこの店で、主人公の高校生・吉岡真綾は働くことになります。
人と人との心がつながったときに咲く花「フロラの花」の謎を縦軸に、毎回、花言葉をキーにした個々の物語が展開します。
最終回で思わぬゲストが登場するファンサービスがありますが、それは読んでからのお楽しみ。
そもそも少女漫画の世界は苦手なので、いつも少女漫画を手にする時はしどろもどろです。
で、武内直子と勘違いして手に取ってしまったのですけれど、良かったです。
絵は少女漫画なので、この際、こういうものだと納得して読みました。優れているのか
それともヘタレなのか、判別不能です。
ストーリーも先が読めてしまって、ビックリはなかったです。
でも、それがかえって爽やかで、読後感も良かったです。
何より、マンガに大切な「熱」(篠房六郎さんのおっしゃっていたことです)がしっかり
込められていて、一気に最後まで読めました。
巻末のデビューまでの道のり、涙、涙です。
なかなかデビューできなかったのは、たぶん下手だったからじゃなくて、恐らく、しばらく
寝かせてからデビューさせた方が良い、と判断されたからではないかと勝手に思ったり。
それでも、芽が出るまでにこれだけじっくりと寝かされていただけに、作者の今後の活躍を
期待せずにはいられません。
別に漫画家志望の人でなくても、充分楽しめる少女コミックです。
4巻はアゲハのパートナーをめぐって如月とスパイダー(松岡)がメイ
ク勝負をします。松岡はメイクのプロな上に、当日如月が熱を出しアゲ
ハ大ピンチ。ふたりの絆が試されるときです。
今回もおまけページ(犬漫画とか柱とか)たっぷりありました。
カラー表紙もきれい。
アゲハの正体がやっと明かされます。予想外の正体でした。
当てれた人はスゴイ!!
展開はそう新しいわけでもなく、古風なありきたりな進みなのですが、中に含まれている、作者のまっすぐな気持ちが伝わってきて、
それがスッと素直に読めます。
16ページも書かれた、「おまけ」も必見です。
3巻ではライバル?の登場によって如月と凛の仲が少しだけ進展します。 女たらしの如月陸の真実とは。個人的に如月のセリフが誠実でツボにハマりました。 全然たらしじゃない。いい子キャラの凛が嫉妬に苦しむシーンのモノローグも素敵です。 「こんな私は大嫌いです 助けてください アゲハ もう一度私に魔法をかけてください」 こんな気持ちを知っているから凛はアゲハになって女の子を助けるんですね。 巻末のおまけ漫画では作者がどんな風に漫画を作成しているかが描かれています。
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