中学・高校のいじめや荒れ。やる気のない、希望のない、疲れきっている生徒。教師の空回り、あるいはあきらめ、見て見ぬふり。学校の現状をだれしもおかしいと思いながら、放置されている。ごく一部の受験エリートだけが注目されている現状だ。
本書に登場する8つの学校の実践はすばらしい。荒れやいじめに取り組み、改善し、生徒の自信、創造性を大いにひきだしている。キーコンセプトはいずれも教師の生徒への信頼、自主性の尊重であるようにみえる。こんなにも変わるのか、というその理由がよく分かる。この取り組みはだれにでもできる簡単なようにおもえるが、発想の転換を必要とするという意味では、常識的な教師にはなかなかむつかしいのかもしれない。
また、こうした取り組みをすると進学率が大きく向上するというのも、驚きではないか。「いい教育」をしても進学率があがらなければ、本音では父兄の支持をえられないきらいがあったのだから。
今日のさまざまな教育問題を根本から解決する試みが、それぞれ実践した教師によって本書には紹介されていて、大いに注目される。
映画を見て、感動したり、声を出して笑ったり、恐怖を体験したり、世界を救うスーパーマンになったり。そういうものだと思っていました。映画というもの。 他人の人生が、そのフィルムの向こうにあるとして、でも他人のそれ以外のなにものでもない、それが映画です。 この映画は、その「映画」としての定義から逸脱し、うねりのようなもので観客を呑み込んでしまいました。私がそれまで、どれほど愛を受けて温かく育てられてきたとしても、それは脆くも儚く、無抵抗に横たわるのみでした。 いい映画であるという評価ではなく、ただ、ものすごい力で人を叩きのめすという意味で、私の心につよく印象をのこしています。
今作の主人公ジョーにはモデルがある。
実在のジョーは、フィリピン軍属の父の帰国後、幼少から沖縄人の母ひとりで育てられた混血のヒットマン日島稔。
佐野眞一の傑作ノンフィクション「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史」に、その数奇な人生と生き様が語られているので、詳しくはそちらをお読み頂きたいのだが、彼は、沖縄やくざ抗争史に残る沖縄最大の暴力組織沖縄連合旭琉会組長だった新城ミンタニ―を射殺した男である。
服役後やくざ社会からきっぱりと足を洗い、今は堅気で暮らす日島は、佐野とのロング・インタビューでも窺えるように、幼少から二重の差別と偏見に耐えながらも、実直で優しい性格であり、映画でジョーを演じた時任三郎とイメージが重なって懐かしい思いがしたものだ。
佐木隆三の原作は未読だが、今作は、その映画化に当たり、壮絶なバトルが繰り広げられた。
記憶しているだけで、今村昌平や神代辰巳、深作欣二も映画化を切望していたのではなかったか。
今村が作れば、人間の奥底を凝視しつつの社会派人間ドラマ、神代ならば、同じく人間を凝視しながらもやはり粘着性ある男女のドラマ、そしてもちろん、深作ならば、ぎらぎらとしたハードなアクションのような肌触りのドラマになったんじゃないだろうか。(実際、深作は、松田優作主演で企画していた)。
で、並みいる著名監督たちを抑えて映画化にこぎつけたのが、これまた名監督の藤田敏八。ゆえに、映画は自然と青春映画としての輝きを放つ事となった。
以上、作品のアウトラインのみを語ってしまい恐縮だが、公開からはや27年。細かなディテールは忘れてしまったが、紺青な海と空に飛翔する海燕のカメラ・アイが心に残る。
若者はいつの時代でも、どんなにみっともなくても、生き生きと人間的であり、その部分を掬いあげたような感覚は切ないし共感もする、時任のみならず、藤谷美和子も可愛くて印象的だった今作。
廉価化を機に是非再見してみたい。
あの頃のような感想を未だ持てるのか、分からないけれども、、、。
(追伸)先ほど触れたバトルを戦わせた4人の名監督、今や全員、逝去されている。
時代の移り変わりは早いし、儚いが、それにしても、淋しい話ではある。
あの日の記憶が鮮やかに蘇る。
未だ見ぬ貴方も優しさに包まれる。
知る人ぞ知る癒し系シンガー坂本真綾。
彼女の歌手生活15年を知ることが出来る最高のライブコンテンツを紹介しよう。
Blu-ray 画質は最高。言うまでもないがフルハイビジョンは画質に粗がない。
音声 LPCM 2ch LPCM 5.1ch
を備え、臨場感も彼女のピュアな声も味わえる。
しかし、しかしだ。
凄いのは楽曲と彼女を支えてきた人々なのだ。
菅野よう子、鈴木祥子を代表とする作曲陣は奇跡であり、坂本真綾が優れたシンガーであることを証明している。
目を坂本真綾に戻すと、本ライブは実に選曲が練られている。
彼女が封印してしまったのではと疑っていた「紅茶」「ユッカ」などが入りそして歌われた。
ファンクラブ限定ライブでも聞けなかった、切なく甘酸っぱい名曲を味わっていただきたい。
そして、歌われた彼女の名曲に酔いしれていただきたい。
当日2010年3月31日は実に三時間近い熱い夜が謳歌されたのだ。
集まれ〜\(^^)/
因みに、カットされたシーンが結構あります。
誕生ケーキとか、浮かんだシーンとか。
これは現場に行った人だけへのサービスかな?
もう勢いだけで書いてます。興奮して仕方ない。観てくれ。そうすりゃ判る!!
勢いを感じてくれた人、はいをお願いします。
世に成功本と呼ばれるものは数多い。しかし、本屋を覗けば山のようにある成功本を
呼んで成功した、人生が変わったと言う人は少ない。
では、巷溢れる成功本は、まったく役に立たないのだろうか。
そんなことはない。ほとんどの人は他力本願で本を読み、「こうなればいいなぁ」の
状態から自らを解き放つことができないだけ。
なにも難しいことではない。
その道案内をしてくれるのが、本書。
私は、まだ人生のラストチャンスだとは思いたくないが、そうならないうちに、ある
いは、まさかに出くわす前に、本書によって人生の軌道修正をしておいたほうがいい
人はたくさんいるはずだ。
本書は、成功者の話しだけではなく、ドツボにハマッてしまった人、それも実の兄弟
との対比によって書かれている。
誰にとっても、人生が変わる貴重な一冊となるだろう。
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