私はファームウェアの技術者なので回路は素人ですが、教養として読んでみました。
プリント基板の不要輻射対策を書いた本です。
不要輻射対策のためのパスコン、ベタパターンなどの説明がイラスト付きで簡潔に書かれています。
著者が考案したと言う基板自体をパスコンとして使う方法は面白く読ませていただきました。
本書の最後に大企業の「丸投げ体質」を批判した文章があります。
管理職は部下が直面している問題から逃げ、逃げ足の速い管理職ほど出世する。
こんな管理職に責任を押し付けられるのは嫌なので、その部下は仕事を外注に丸投げ。
ただの手配師になってしまう。著者は手配師のくせに技術者を名乗る人を詐欺師と批判する。
責任は全て下請けに来ることになる。
私も大企業の社員ですけど、他社でも一緒なのですね。
接地技術に関する文献、資料を読むと、必ず著者が登場する。
この分野の第一人者で、IEC規格に携わったり、海外の研究者とも親交をもち
グローバルな活躍をされている方である。
内容は専門的で、題名のとおり半分くらいは設計である。
私は設計には携わっていないので、設計以外の感電の基礎知識、
等電位ボンディングの構成、接地方式の特徴などが参考になった。
「等電位ボンディング」を正しく理解するためには最適である。
電源タップの余ったコンセントに避雷針を付ける面白い発想。レビューで一定の効果はあると判断し、パソコン回りを中心に装備してみました。ヤザワさんは、6万Vを吸収する実験は行ったのか明記するべきだと思いますよ。単価が安いのですから、なおさらです。付けてみるとホント、オバQみたいです。雷サージ付きコンセントにも言えることですが、点灯し続けるのは電気の無駄だと思います。耐用年数が過ぎたり、雷を受け壊れた場合に点灯させた方がいいのでは。3口分岐の場合、これをつければ2分岐になります。コンセントの必要口数を確認してからの購入をお勧めします。
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