ピアノ曲で有名なスペインの作曲家であるアルベニスとグラナドスの作品をギターに偏曲した名曲集です。故阿部保夫先生はあの高名なアンドレスセゴビアの教えを受けた方で、日本のギター界にも大きな功績をのこされましたが1999年に他界されました。この曲集は阿部保夫先生がまだ元気な頃、1970年台に一度出版されましたが、2000年台に再度出版され蘇ったものです。原曲はピアノ曲ですがギターのオリジナル曲かと思うほど、ギターで演奏すると良い曲です。いずれの曲もギターを愛する人にとって、かけがえのない曲で末永く愛奏したい曲です。
最愛の「グラナダ」をピアノで聴けて感激。その後、「沃野」 を聴いてまた感激。部屋で聴き、台所で聴き、それでも聴き足 りなくて、防滴プレーヤーを購入してお風呂で聴き………。夢 の中でも聴きたいくらい(今のところまだ聴いていませんが)。 上原さんの演奏は、アリシア・デ・ラ・ローチャさんの演奏 に比べてぐっとエモーショナルですが、「沃野」では、その演 奏と曲想が見事にマッチしています。生演奏で聴ける日がくる まで、お風呂で頑張るぞ。
色々なオムニバスを聴いてみて、これが一番良いように思ったので購入しました。
とにかくCDのケースがとても使いやすいのが嬉しいです(ケースが気に入って他のベストも購入)。
曲ごとの音量の落差も少ないですし、音質はどれもきれいです。知っているピアニストの名前が多いのも嬉しいです。
初めは「抜粋」という言葉が気になっていましたが、協奏曲などで他の楽器がメインの部分をカットしてあるようで、ピアノの音だけ聴いていたいときが多いので嬉しい配慮でした。
1曲1曲丁寧な解説の分厚い解説書も興味深いです。
私は今までショパンとモーツァルトにしか興味がなかったのですが、このCDを買ってから、色々な作曲家や演奏家が気になり始め、楽譜を買ったり、映画を見たりして楽しんでいます。
音楽の趣味が広がったと思います。
ラローチャのモンポウリサイタルには、少しがっかりさせられましたが、、 モンポウは、館野さんの演奏に軍配をあげたいです。 しっかし、館野氏のモンポウは廃盤になっているので、こちらを買うという 選択肢はアリでしょうね、、。 って言うか、入り江のざわめきのレビューにはなっていない。。 うってかわって、こちらは絶品です。 アルベニスはお初ですが、スペインの青い空やオリーブの木々を彷彿とさせる 美しい演奏です。 ファリャやグラナドスも聞き応えがあります。 当分堪能できそう。。。 スペインの音楽には湧き立つような美しさと優雅さ気品があって、一度ハマると なかなか抜けられなくなります。 オーソドックスなクラシックに飽きたらなくなったら、スペイン音楽!デスヨ。
珠玉の演奏です。
このような書き方をすると、真面目なクラシック・ファンには叱られるかも知れませんが、すべてがセゴビア・ミュージックです。
ギター曲はもちろん、ピアノ曲であろうがチェロでも弦楽四重奏でも、古くはルネサンスから近代まで弾いてしまいます。様式感だとか編曲物だとかという理屈を吹き飛ばす、美しい演奏です。音質的にも充分聴ける頃のものです(50年代以降)。
美しい歌です。すべてのフレーズが唄っています。テクニックがどうとかという事も超越していて、ひとつの間、タメ、コブシ回し(?)が、ギターや楽譜の存在を忘れさせます。すべてがたった今生まれた音楽であるような新鮮さ・即興性を兼ね備え、非常に自由でありながら「これしかあり得ない」程の決定的演奏。再現芸術の理想形がここにあります。現在セゴビア以上のテクの持主は多いことでしょう。しかし、それでも超えられない何かがここにあります。
セゴビアのギターを聴いた事がない人は羨ましい限りです。これからセゴビアを聴いて味わえる感動が残っているのですから。しかし、一生のうちに必ず一度は鑑賞して欲しいものです。感受性の鋭い20代くらいに…。初めて鑑賞される方は、先入観を持たずに、ただ純粋に音楽として接して欲しいと思います。音楽が好きで、ギターに興味があれば、騙されたと思って聴いてみてください。
クラシックだの古い録音だのという事は忘れて耳を傾ければ、必ずや心の琴線を鳴らしてくれることでしょう。
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