「この世界の片隅に」 どこにでもある 毎日の くらし。 昭和20年、広島・呉。 わたしは ここで 生きている。 原作:こうの史代「この世...
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巻末の書き下ろしを併読すると、2011年の震災は天災と人災の二重の意味で「本来物事があるべき時間」を狂わせてしまったのだと実感する。そう思ってみるとニワトリは紛れもなく恐竜の末裔だし、現代に電子や中性子が飛び交う原始の世界が再現されてしまったことに複雑な思いを感じる。そもそも作品世界の「妻」も、亭主である雄鶏も、単なる人間の妄想なのか、「場面の設定の中では事実」という認識なのか、この巻の時点では不明なままだ。…ってのは実は作品の一面でしかなく、見方によってはこれは商業的には極めて稀な、「おっさんの写真集」として鑑賞できなくはない(実際はイラストだけど)。主人公のニワトリはどういう訳だか一巻よりもさらに生き生きとした趣きで、単にイラストとして見るだけでも十二分に高い評価ができる。だから儚げで涙が出そうになる表紙に心を動かされても、ちゃんとこの巻を読み切ることができるのだ。そう、だからもちろん、三巻までついていきますよ。ええ。 日の鳥 2 関連情報
よくDVDをかけて、家族みんなで歌っています。今月3歳になった娘も、毎日歌っています。 親と子の「花は咲く」 (SINGLE+DVD) 関連情報