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中田雅喜 ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション)

ハーバードで東洋哲学(中国哲学)の講義が人気ということは、必ずしも不思議なことではなく、世界中のベストの知恵を吸収しようという意識の高い、将来様々な分野でリーダーとなるべき立場の学生にとってみれば学ぶべきものの一つであり、学ぶべき内容が詰まっているということと思われる。本書は、その講義の主役たる中国人教授と、ハーバードで東アジア史の博士号を得たジャーナリストの共同制作によるものであり、紀元前の中国の思想家たち各々の特色を浮き彫りにした興味深い一冊である。日々どう生きるのか、というごくささやかなことについての問いを大事にし、変われない行動パターンに陥ることを打破することを旨とし、「礼」によって「仁」を修養出来ると説いた孔子。水が高い所から低い所に流れるように、人間の本性が「善」であることを前提に、心を修養することにより、衝動や感動の揺れにかき乱されることなく、なすべきことを知り、大局的な観点から判断が出来ることを目指し、人生の偶然性を意味する「命」を得て、なすべきことに力を尽くすことを目指した孟子。堅さではなく柔らかさを通じ、支配ではなくつながりを通じて強大な影響力を発揮する人間になる方法を教えてくれる老子。自分中心から脱却し、異なる視点を持つことが、創造力と想像力につながると説いた荘子。あるがままを受け入れることが良いとは限らないと考え、感情や衝動を修め律するべきだと説いた荀子。2000年以上前の中国の哲学者の共通する所、特色のある所を交えつつ、「哲学」という観点で、読者のこれまでの見方に示唆と影響を与えてくれる一冊である。 ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション) 関連情報


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