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でこくーる 平和の国のネバーランド

私は政治学科で政治学を学ぶ者であるが、安全保障に最も関心があり、以前から軍事力や平和に関する議論にも人一倍興味があった。私はマキアヴェリやニーチェの思想に共鳴する者であるが、戦争=悪、平和=善という短絡的思考(停止)には強い反発心と嫌悪感を抱いてきた。その逆もまた誤りであることは言うまでもないが。この本では、軍国主義国家と(空想的)平和主義国家という二つの極端なモデルが提示されており、戦争による両者の破滅が描写されている。この本の主張は極めて妥当である。国際社会において、国際秩序や国益といったものは、軍国主義一辺倒でも維持できないし、逆に平和主義一辺倒でも維持できない。結局は、自助努力と協調のバランスが重要だということであると解釈した。戦争や平和、憲法改正論議に関心のある諸君には是非とも読んでほしい一冊である。その上で、この本をどう受け止めるかは自由だ。何か得られるものがあるはずである。テロリストの件には感動させられた。軍事力だけではテロを撲滅させることができないことに改めて認識させられた。要望・・・絵をもう少し改善してほしい。素人の私が言うのもおこがましいが、はっきり言って高校の漫研並だと思う。 平和の国のネバーランド 関連情報



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