マイ・アース・ドリーム
オーストリアの女性Voシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの6th。2008作
2006年に5th、2007年には2枚組のベストアルバムを出し、ますます順調に活動を続けている。
今作も従来通りに、シンフォニックに聴かせるフィメールメタルの力作だ。
これまでよりヘヴィさを増したギターリフで、アレンジにはモダンさを覗かせつつ、
今作では大胆なオーケストラアレンジが入っていて、サウンドには壮麗さが増している。
サビーネ嬢の歌唱もいつもながらに素晴らしく、いまやこの声あってのこのバンドなのだと実感する。
全体的には、NIGHTWISH風味のモダンなシンフォメタルに接近したような感触もあり、
新たなファン層を広げるはず。ゲストにロビー・ヴァレンタイン、デニス・ワードがコーラスで参加。
シャイン
シンフォニック・アンビエント・メタルとでも形容したくなる、
紅一点のSabine Edelsbacherがフロントの
オーストリア産バンドEDENBRIDGEの4th。
いやいや、やっぱいつ聞いても良いわ。
路線的には2nd『ARCANA』以降、
特に斬新さも無いし何も変わってないんだけど
何故か無意識のうちに聞いてしまう良さがあるんだよ。
これって意外に凄い事だと思う。
特に上手いわけじゃないけど味のある
Sabine Edelsbacherの声も相変わらずだし、
Lanvallの紡ぎ出す天にも昇るギター・ソロは
ホント癒される。
メタル然とした疾走感溢れる(2)の“Move Along Home”、
(8)の“October Sky”が特にお気に入り。
プログレッシブでシンフォニックなうえ、
アンビエントな音までを感じさせる彼らの音楽は、
意外とメタル・ファン以外に
アピールするんじゃないのかな。
ザ・グランド・デザイン
華やかなシンフォニック・メタルを主としたオーストリアの
女性ヴォーカルバンド、エデンブリッジの5thアルバム。
いや〜前作の名盤「Shine」と比べても全く見劣りしない
佳作となった。彼らは作品を出すごとにポテンシャルが高まっているようだ。
最初から最後までヴォーカル、サビーネのしなやかで美しい歌唱を中心に重厚的な
コーラスなどを印象ある音要素を惜しみなくドンドンと詰め込んだ、華やかで
流麗なシンフォニック・サウンドが全面に展開される。もう私は序盤の楽曲勢で
ノックダウン・・。癒される・・温泉に入った感じだ・・。(または天国にいった感じ(笑))
今作の彼らのサウンド表現力は本当に凄い。幾ら、楽器の技術が高くても、
様々なテクニックを披露できても、なかなかこうにはなれないだろう。
次作もこの表現力を最大限に生かし、素晴らしい作品を制作してもらいたい。