護くんに女神の祝福を! ビアトリス・9 メガデレ・エモ~ション【初回限定生産】 [DVD]
まず、真っ先に述べるべきポイントとして、作品のそもそも主題であるべきはずの「ビアトリス」の説明をほとんど入れていない。
そして、入学式当日、何の説明もなしにいきなり告白する主人公。
これらの事から容易に推察できるポイントとして
「ストーリー、設定?そんな物は飾りですよ。偉い人には分からんのですよ」
と、いう路線だと思われます。
この手の作品は過去に何度か作られている訳ですが、名作になるか駄作になるかを分けるポイントはそのただひたすらに楽しむべきシチュエーションを明確に推し出せるか否か。
この作品に至ってはツンデレ要素がその推しだすポイントですが、私がこの作品に対して極めて高く評価させてもらいたい理由はそれが出来ているから。
公式サイトによると「メガデレ」と呼んでいるらしいですが、ツンデレという物を大変によく研究されているというか、分かっている。
ツンデレ作品はそれこそ、星の数ほど製作されているのですが、その要素そのものを最も理解し、表現する事が出来ているのはこの作品だと思っています。
製作がZEXCSの川崎逸朗班、まぁ、通称「Canvas2」製作班ですが、この手の作品を作るのに大変に慣れているのを実に良く感じる事が出来ました。
吉田玲子さんを押さえられなかったのは残念ですが、原作がライトノベルで大筋は出来上がっていますし、上記理由からそんな有名脚本家を起用する必要もなく、培った技術を見事に開花させている。
少なくとも、私個人はそう思いました。
佐藤ひろ美 the BEST-Ever Green-
姉妹編にあたる「Sky Blue」と同じく、佐藤ひろ美がボーカルをつとめるアニソン・ゲーソンが「これでもか!」というくらい詰まったアルバムです。
「Green」と銘打ってあるように、グリーングリーン関連の曲がやや多めです。
もちろんアニメやゲームの楽曲に限らず、今までのアルバム曲もしっかり収録されています。
歌詞カード中、一曲ごとに一言コメントが添えられているのですが、これがまた素晴らしい。
収録当時を思い返しての言葉や、作詞作曲に込めたメッセージ、などなど……。
手元に置いて、時折手にとってパラパラとめくりたい、そんな素敵な小冊子つきのベスト盤です。
Brilliant Moon
前作アンジェリカから2年ぶり通算4枚目のひろみ姐さんのアルバムです。
アニメの主題歌やエンディング曲が多いからというのもあるでしょうが、こうして曲が並んでみると泣きの入った曲が多いです。
しかも曲のクオリティが物凄く良い!(ほんとに物凄く垢抜けましたね)音も凄く厚い!完成度が物凄く高いです。
こういうキャッチーで泣きが入ったアップテンポ曲が詰まった良質のアルバムは最近では少なく貴重です。
特典映像は月白炎のプロモーションビデオと姐さんのインタビューです。
今回ははしゃいでません。Tバックじゃなさそうです。大人になってます。でもそれが少しさびしい・・
ちなみにタイアップ以外の12曲目と14曲目はパワーロック風です。アルバムごとにヘビーな曲が多くなってます。普通逆ですが・・例へるならハローグッバイや羽撃いてアナタへと祈り唄永遠にみたいな曲です。
護くんに番外編で祝福を!〈4〉 (電撃文庫)
今回は、護も絢子も脇役にまわるエメレンツィアばっかしの一冊。本編最後のエピローグで再来日していた彼女のその後である……と、言いながら最初に配された【終わらない物語】は護と絢子の未来の話。タイムスリップしていく記憶の中で護が見つけるのは、与えられる未来ではなく自分で掴み取る未来。だからこそ、めくるめく理想の未来像に違和感を持つ展開であるが、この2人の未来はおそらくこの通りになるのだろう。
【エメレンツィアの来日その1】再来日を果たしたエメレンツィアが宿無しと聞いて護宅にお泊まりする話。これを聞きつけて絢子も泊まると言い出すのは予想の範疇だが、他の面々も泊まるため、恋の鞘当てよりも単なるお泊まり会だったのが少し残念。帰宅した護(父)の冗談に乗せられて大暴走するエメレンツィアが可笑しい。
【エメレンツィアの来日その2】紅葉狩りと温泉のお話。本編でエメレンツィアが最初に登場したスキー場(周藤兄妹の別荘)へ再び訪れる流れに若干の懐かしさを感じる。ふと見つけたラヴレターによって思わぬ犯人(?)探しとなる展開が面白かったが、オチが良くも悪くも「そうきたか」というものだった。この人まだ諦めてないのね。「護くんの」松茸には爆笑。
【エメレンツィアの来日ファイナル】エメレンツィアの最後の願いを叶えるお話なのだが、思わぬ絢子の参戦で生徒会活動がヘンな方向に行ってしまう話。「アンタ達、学校を私物化していない?」という、恋する乙女2人の暴走振りである。ただ、ここでも何だか諦めの悪いエメレンツィア。このドイツ組は兄妹揃ってヘンなところで似ている。
久し振りに読んだ『護くん』だが、こんなにも甘ったるい文章だったかな、という感じ。でも護と絢子の甘々バカップルなシーンが控えめで少し残念だった。
護くんに番外編で祝福を!〈3〉 (電撃文庫)
収録内容
・Don’t You Cry
菊川が語る綾子の過去、初めての出会いから綾子と父親の破局まで・・・
・トイレのジュリエッタちゃん
東ビ大付属七不思議のひとつ、トイレのジュリエッタちゃん、特殊な性癖を満足させる相手との出会いに彼女は・・・
・君の口づけがなによりも!?
護と綾子のデートをジャマした男、その男が綾子を逆恨みして・・・
・おまけ:最初で最後のしゅーがくりょこー
本編10巻において行なわれた修学旅行をエメレンツィアの立場からのストーリー、そしてエメレンツィアの過去も・・・
本編はすでに修了していますが、この番外編シリーズはまだ続くみたいですね。
今巻でのお気に入りは君の〜、東ビ大付属生徒会メンバーのワルノリが前話から引き続くコメディがいいですね。