箜篌KUGOまぼろしの和のハープ
西洋のハープと思ってきいているとダメで、日本の琴をイメージして聴いてもらえると、いいと思います。
もう少し響くかと思っていたのですが、古代的な感じで荒削りのようであり繊細です。
もう少しCDが長かったらよかったのにと思いました。半時間以内に終わるのでもっと曲がほしかったです。
演奏はすばらしいので、お気に入りの曲が見つかればとてもいいと思います。
私にはなかなかお気に入りの曲が見つからなかったので「星空のプロムナード」のほうが私は好きです。
「星空のプロムナード」はよくかけています。
生きた正倉院 雅楽 [DVD]
日本人の文化とは何だろう、日本人の感性の源流とは・・・私を見つめた疑問がこのDVDで少し分かった気分です。
遠い時間に培われた日本の文化は大陸から渡来した文化と日本古来の文化が融合したもので私のルーツを知った思いです。雅楽のルーツを求め、シルクローロから敦煌、西安にまで遡り、雅楽の歴史変遷を集大成した本邦初作品ですね。
芝 祐靖氏の正倉院の復元楽器演奏と理論に圧倒されました。横須賀令子氏の墨絵アニメが何と素敵に仕上がっています。正倉院の楽面や宮内庁所蔵の管絃抄、四天王寺の聖霊会、春日若宮おん祭、伊勢神宮の悠久の舞台、五絃琵琶の調べなど古代の心が聞こえる豪華企画です。
毒草を食べてみた (文春新書)
気楽に読めて、知識という点で役に立ち、しかも面白い、と言う本はなかなかあるものではない。この本は「毒草」ごとの短い区分けからなっているから、どこからでも読めるし、毒草にまつわるいろいろな歴史的エピソードや事件や知識を得ることができる。驚くのは、スイトピーやスイセンなど、身の回りのよく知っている植物も毒草のひとつであったりすることだ。毒草と言うものは人間の想像力を喚起するのか、さまざまな神話や伝説を生んでいるが、そういったイメージの流れに触れてみることもできる。マンドレークの根を引っこ抜くと叫び声を上げるというような、奇怪な伝説などもいろいろと書かれている。
また「毒草を食べてみた」という題が示唆しているように、著者があちこちに出向いて毒草を探したり!、それこそ時には危険を犯して試しに「食べてみたり」している様子もユーモアもあって面白い。