年収150万円一家 毎日のこんだて
前作が面白かったので購入しました。
今回は食に特化した内容です。
著者は、ひと月の食費が限られてる中で、食材を安く購入し、
家族の嗜好も栄養も把握して、次の食事へのつながりも考えて、
しかも決して無理をせず、料理を楽しんでいます。
私の場合ですが「あ〜今日はしんどい〜ごはん作りたくなーい」という日に読むと、
元気がもらえて、安易に惣菜に走りたい気分を抑えられ、
「よし!冷蔵庫のありもので何か考えて作ってみよう!」と
私のようなグータラ主婦にも思わせてくれます。
料理に対するモチベーションをあげられます。
節約の秘訣、というよりは、日々の料理の楽しみ方を描いた本だと思います。
口絵の料理写真も、とてもかわいくておいしそうでした。
ミッフィーのお誕生ケーキが、素晴らしい出来で、さすがイラストレーターさんは
違うなと思いました。娘が小さいころ同じように挑戦しましたが、どうしても
パチモンにしかならなくて…目と口のバランスがとれないとミッフィーにはならないのです。
個人的な尊敬も含めて星5つです。
NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
■日本SFの新作短篇が読める競作シリーズ『NOVA』。第1集には芥川賞作家・円城塔も参加していた。
■本書は待望の第7集。
■とぼけた味わいの北野勇作「社内肝試し大会に関するメモ」、空中に羽ばたくトビスミレなど謎の新種植物をめぐる藤田雅矢「植物標本集」、簡単な学習機能を備えたファーストフード店の客寄せロボットに自我が芽生えてそれが悲しい結末を迎える片瀬二郎「サムライ・ポテト」等、全10作品を収める。
NOVA 1---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫 お 20-1 書き下ろし日本SFコレクション)
大森望氏の責任編集による日本SF書き下ろしアンソロジー。河出文庫創刊30周年の記念企画ということもあり、とても力が入っていて傑作揃いだ。
その第1巻は、新作10作と昨年の3月に亡くなった伊藤計劃氏の未完の遺作、『屍者の帝国』の全11作。この『屍者の帝国』は早川書房のSFマガジンに掲載されたのを読んだことがあったが、改めて、読み直すと、これはやはり大傑作の予感がする内容。スチームパンクの装いだが、伊藤計劃氏らしく、死というものをメインテーマに置いたもの。これは、誰かが完成させるべき。いや、これは未完のまま、有り得べき小説世界を想像し、楽しむべきものなのか。
その他の10作も、私のお気に入りの、円城塔氏、飛浩隆氏、山本弘氏などが収録され、本当に楽しめるアンソロジーになっている。
特に良かったのは飛浩隆氏の「自生の夢」。語ることにより73人を死に追いやったシリアルキラーとの対話とGoogleを思わせる検索エンジンが支配する世界とで、この時代にしか書けないSFだ。
第2巻もすでに出版され、さらに第3巻ももうすぐ出版されるとのこと。長く続くことを期待したいシリーズだ。