ベスト・オブ・ベスト/クラシック・ピアノ
この手のクラシック・コンピレーションをお探しの方はこのシリーズがおススメです。アーティストや選曲も文句無し、音も悪くありませんし、何よりこの手のコンピにありがちなフェードイン/フェードアウトによる楽曲の省略が一切無いのが嬉しい。娘のピアノのお勉強用に購入したのですが、いまや私のドライヴの必須アイテムと化してます、値段も安いので是非!
ave maria
欧州で記録的なヒットとなった「9つのアヴェ・マリア」が、更にパワー・アップした日本盤。
[Vyatcheslav Kagan-Paley] ヴィチスラフ・カガン=パレイ(スラヴァ)は、クラシック カウンター・テナー(男性裏声) シンガー。完全透明というわけではなく、僅かにカスレがあり、中性的で独特の妖しい魅力を持つ。また、裏声としては驚異的に声域が広いのも特徴で、3オクターブに達する。
数多くの作曲家に取り上げられ、同じ曲名でも多数の異なるメロディーが存在する「アヴェ・マリア」。「全部で幾つあるのだろう?」と思った彼が、周囲の人に協力してもらい、楽譜を集め始めたのが出発点となっている。PINK FLOYDを手掛けたプロデューサーの下、スラヴァ自身の編曲・シンセサイザー演奏によって録音された「9つのアヴェ・マリア」は、発表されるや、欧州で2万枚を記録するヒットとなった。
その後、録音された3曲も追加収録し、全12曲にパワー・アップしての日本盤登場となった。シンセの演奏により、ヒーリングにも聞こえるこの作品は、「クラシック」という枠を超えてヒット。他ジャンルとの橋渡しを務めるクラシカル・クロスオーヴァーという新ジャンルを生み出す礎となった。
演出家:宮本亜門の解説も読みやすく、「身構えずに聴けるクラシック」として、今も売れ続けている。
ベスト・バロック100
価格は同じクラシック系では3,000円と平凡だが、6枚組は想像していたよりもボリュームが多い。
クラシックにこだわりのある人はこの選曲は許せないかもしれないが、それ以外の人なら楽しむことができるだろう。
6枚のCDはそれぞれ異なるコンセプトで選曲されているので自分が好きな曲調を選んで楽しむことができる。
さまざまな音楽家や楽団の曲が収録されているので、自分に合うものを探しているときには便利な1枚。
このCDで幅広くクラシック音楽を聴いてみて、もし気に入った作曲家がいれば次はその作曲家の音楽を買って深く掘り下げてみるというのも良い。
クラシック音楽に興味を持っているが、何から聴いたらいいか分からないという方にもおすすめする。
自分のお気に入りの1曲を探すことができれば、生涯の友として長くつき合うことができるので幅広く聴くのは悪くないと思う。