ハロウィン アンレイテッド・コレクターズ・エディション [DVD]
ジョン・カーペンターの”ハロウィン”を完全リメイクし、
怪物と思われていたマイケル・マイヤーズを一人の人間として、
その心理まで描いた。ロブ・ゾンビの施した圧倒的なメタルノイズと共に展開する
物語は、残酷であり、悲しく、切なかった。
今後のロブ・ゾンビの活躍に期待できそうだ。
怪作だ。すごくすきだ!
ア・フィストフル・オブ・アリス
小規模のクラブで録音されたLIVE盤。
選曲はオールタイム・ベスト的で、ライヴとは思えないほど音が良い。
またゲストが超豪華!GN'RのSlash、Rob Zombie、Sammy Hagerなどなど。
17はスタジオ録音で、なかなか良い曲です。名曲とは言えなくとも佳曲と評価できます。
下手なBEST盤よりもAlice Cooperらしさが出ており、秀逸な出来。
オレの持っているLIVE盤の中ではピカイチのものです。
Bonus Trackが3曲もついてるので、買うなら日本盤がオススメです。
Past, Present & Future [w/ Bonus DVD]
ロック界のまさに成り上がり、ロブゾンビ様の強烈ハイパーなベスト。というか作品ですね。レコード会社がよくやるベストじゃなくてすべてにロブ自身が関わっている本物の作品集。クリップも入ってこのコストパフォーマンス、それだけでも買いでしょう。
自らのカリスマ性や時代を作ったロックミュージシャンとのコラボレートで頭角をあらわし、商業主義を逆手にとって市場を動かし、あっというまにその位置を不動にしてしまった。その様がすべて絵巻のようにここには収められている。タイトルの最後にある「future」という言葉の意味はけっこう深いものがあるのかもしれない。
CDのジャケットにアリスクーパーが言葉を寄せていて「rob is a true rock monster」といっている、本物にこういわせてしまうロブのすごさ、聴きまくりましょう。「a」が「the」に変わるのも近い。
ゾンビ大陸 アフリカン [DVD]
ゾンビ映画を心地よい作品などと評すると、かなり精神的に問題があると思われるかもしれないが、実際にそう感じた。勿論、本作の主要部分は人間対ゾンビの戦いと言うところにあるのだが、決してグロすぎる表現があるとは思わないし、かといってゾンビ映画としてパンチが足りないというわけでもない。
出てくるゾンビは確かにスロー。というより超スローなのだ。歩幅は数センチから十センチ程度。引きずる様にして歩くその様は意図も容易くその襲撃から難を逃れる事が出来そうだ。ただ一つ彼らは眠らない。ただひたすら歩き続け獲物を捕獲しようとする。生きた人間はどうしたって疲れれば眠るし、食欲が充されても同様だ。その間は完全に無防備になる。そこに危険が潜む。夜のサバンナを車で疾駆して突然眼前に現れるゾンビ。その恐怖の表現も見事だと思った。エンドロールから現地調達だったであろうゾンビ役のエキストラ達の名前。一言も言葉を発しない彼らだが十分に存在感を示す名演技を見せていた。
ただ私が興味深く感じたのは、主人公が訪れた村長の言葉。ゾンビが何故現れたのかという問いに、彼は、それは解らないが、人間の強欲さが生み出した産物で、自然界のバランスを取るために人類を捕食するのだといった意味の言葉を放つ。そして、主人公と同行する息子を捜す父親ソルジャーの希望という言葉。
ラストシーンも決して派手ではない。
人類にとっての希望とは、ゾンビと対峙して己の欲深さを悔やみ、その苦境を打破するためにはどうしたらいいのか考える事なのか。それともゾンビとの戦いを続け、難を逃れた先で再び強欲の炎に身を預けるのか。抵抗することなくゾンビの餌となるのか、はたまたそうなる前に自らの命を絶つのか。
見る者によって明らかにその解釈は異なりそうだ。
そう、この映画におけるゾンビは地震や竜巻、嵐といった天変地異であり、環境破壊による災害であり、原発事故なのだ。
本来、ゾンビ映画とは何も考えることなくエンターテイメントとして見るべき類の物なのであろうが、どうもこの作品には当てはまらないようである。