てなもんや三度笠
友達100人できるかな(3) (アフタヌーンKC) |
相変わらず面白いです。
3巻も今まで同様、1話につき1人のペースで友達づくりを進めていくのですが 今回は「こんなものと友達になれるの?」といった超個性的な友達候補が登場したり、 主人公が参加しているミッションについての新事実が明らかになるなど 読者を飽きさせない要素が満載です。 また、個人的に感じたことですが、主人公の柏くんの表情がだんだん豊かになってる気がしました。 ミッション達成に義務感ではなく「楽しみ」すら感じているような… もしかしたら作者は「懐古とは新たな発見」であるという メッセージを紙面を通して我々に投げかけているのかも知れません(考えすぎ?)。 最後に、この漫画を毎巻読んでて思いますが、作者の表現技法やストーリー構成、感性には 毎回驚かされます。 きっと友達を100人つくるという物語上の制約が、作者自身を成長させているのだと思います。 さて次巻はどんな友達候補が登場し、どうやって友達になるのか?ますます目が離せません。 |
友達100人できるかな(2) (アフタヌーンKC) |
「友達を100人作らないと人類滅亡!」という漫画の2巻です。
大体1話で1人のペースで友達を作っていきます。 100人ともなると作者の腕の見せ所なわけですが、 今回は最後に収録されている「モンスター」が1番良かったですね。 虫を意味も無く殺したり、花をむしったりする子供の残酷さと子供の成長とを考えさせられます。 そんないい話がある一方で、11人目の友達となる守くんがいたのですが、 たったの3ページで友達になってしまったりして「えぇ〜〜!?そんな簡単に?」と思ってしまいました。 100人までまだまだですので、期待半分、不安半分です。 |
友達100人できるかな(1) (アフタヌーンKC) |
「ラブロマ」のとよだ先生の新作です。
36歳の小学校教師が妻の出産の直後に唐突に現れた宇宙人によって過去の世界に拉致される。 彼等は地球を侵略に来た宇宙人。けれど、彼等には独自のルールがあり、「愛」を持っている生命体を侵略することは叶わない。 そこで、人類が愛を持った生命体であることを主人公が過去の世界、この場合は主人公が小学校3年生の時代で示さねばならない。 「友達100人を作ること」 リミットは小学校卒業まで。 それが直行、ほんのちょっと前までは妻の出産に立ち会っていた36歳の小学校教師が行わねばならないことだった。 謎の宇宙人でナビゲーターの「道明寺さくら」(桜餅から命名)を従えて、過去の世界で友人作りに勤しむ直行。 元の世界では生真面目で融通の利かなかった彼も、過去の小学生の世界では戸惑うことの連続。 「子供の社会」では大人の世界では当たり前のことすら決して当然ではないのです。 そこには彼等だけの独自のルールがあり、理屈だけ正しくても心を通わせた相互理解は有り得ない。 大人になってからは多くのクラスメートたちとは疎遠になり、そして二度とは会えない相手も多々いる。 大人になってからはそれが当然と受け止められることさえも、夢にも思わなかったあの頃。 「人類滅亡回避ミッション」という大風呂敷を 友達作りという日常風景に潜り込ませる作者の手管。 喩え100人分の物語が紡がれなかったとしてもだ!(笑)、見逃すわけにはいくめーよ! |
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