Portishead
1stは暗いながらも、どこかお洒落感の漂う洗練の妙が有りました。
しかしこの2ndではそういった要素は後退しています。
(かろうじて「only you」にその片鱗はうかがえますが....。)
ヴォーカルはささくれ立ち、多用されるスクラッチ音はまるで人間の神経をむきだしにしてやすりでこすっているかのよう...。
このバンドの本質的な部分、世紀末的な寂寥感・絶望感(の中での生への希求)が前面に押し出されているのが今作ではないでしょうか。
前作がデヴィッド・リンチの映画のイメージならば、今作は「新世紀エヴァンゲリオン」でしょうか。
ただ、甘美さが消え失せたわけではなく、彼ら特有の漆黒のロマンチシズムは健在です。
Rubber Johnny [国内盤1500枚限定プレス / オフィシャル・インタビュー対訳・特典ステッカー付きDVD+ART BOOK] (BRCDVD3LTD)
たまたまタワレコで画像が流れていて目が釘付けになった。凄い才能。凄い想像力。見たことの無い映像で描かれるナンセンス世界。見ていないひとに無理矢理説明するとすれば杉浦茂の世界をデビット・リンチが実写化して10倍速にしたような感じ。とはいえ7分はやっぱり短すぎる。3分でもいいからプラスアルファの特典映像があれば不足感はなかったかも。内臓感満載のブックレットのエグさは素敵ですが。
Third
この作品で初めてこのバンドを知りました。
聴いて初めのうちは暗さばかりが入ってきて、なかなかわかりにくかったけど、何度か聴くうちにこのアルバムに秘められてるものが、自分なりにですが何となく見えてきています。
一人で暗い部屋でじっくりきくのがいいと思います。