ヤヌスの鏡 3 (集英社文庫―コミック版)
同時収録の、祖母タカと異母妹水鏡が裕美の祖父をめぐって葛藤する「原説」が秀逸。
素直になれず、自分の本心にも気づかないタカと、愛し合っているのに身を退かざるを得ない水鏡。
どちらの気持ちもわかるが、悲劇のヒロイン的な水鏡より、高飛車だけど不器用なタカのほうに感情移入してしまった。
この話を描いた作者は凄いと思う。
ヤヌスの鏡 1 (集英社文庫―コミック版)
これは美しく華やかな作画による、なかなか衝撃的に仕上がったピカレスク・コミックです。祖母に抑圧された大人しい優等生のヒロミ、その編み込んだ髪をほどいてゴージャスになびかせ活動する、奔放で怖いものなしのユミ。ユミの行動は次第にエスカレートし、周囲を巻き込んで様々な事件を巻き起こしていきます。
このドラマが単なる多重人格ものとして終わっていないのは、ユミの投げかける言葉の持つ魔力のようなもののためでしょう。夢についての言葉はもとより、人が誰かを知っているとはどういうことなのか、知っていると思っている誰かはほんとうはまったく違った人間なのではないか、そうした疑惑を大きく投げかけるものでもあるからです。
三巻に渡る『ヤヌスの鏡』の単行本には、長編である「ヤヌスの鏡」の他に、「ヤヌスの鏡──秘密(シークレット)──」と「ヤヌスの鏡──原説(オリジナル)──」という短編も収録されています。
大映テレビ ドラマシリーズ ヤヌスの鏡 前編 [DVD]
当方再放送にてこのドラマを知りました。
そして白熱有り得ない緊迫且つ名台詞の目白押し!!
これはっ!!と思いあれよあれよという間にスッカリ嵌って居りました。
役者さんとそのキャラが皆さん際立っていて素晴らしい。
特に名台詞の宝庫と言えば裕美のおばあちゃま。発せられるセリフは強引且つ不条理であるにもかかわらず、何故か妙に納得させられてしまう強烈な持論の持ち主。
これでもか!というほど裕美を必死で守る教師の、いや男の鏡、堤先生。
なかなかのイケメンにもかかわらずユミにまったく相手にされないタッチン。
実の娘の裕美には恐ろしい程冷たいのに、同じ顔をしたユミに階段から落とされてもかばい続けるタッチンの父。
かばんで裕美を殴りつけるシーンが激し過ぎるタッチンの母。
裕美への偏愛ぷりがキモい東大合格サイボーグ優等生進東先輩。
やっぱりあの声、賀来千香子さん扮する栗田先生。
幹部しかリョウコさんに口のきけない野獣会の面々。
いい味だしてて元は非行の道に居たといわれるバーのママ。
そして、なんといっても杉浦幸さん演じる、二重人格のユミさんと裕美でしょう!!
憂いのある眼差しの中にたまに「嫌です!」とキッパリ断る清々しさのある小沢裕美と、凶悪極まりない悪行の中に少女っぽさを秘めた大沼ユミ、あの寂しそうな目は16歳の杉浦幸さんにしかできない負の目力!!
他の脇役も良い感じ。主題歌や効果音もたまりません。
一度見たら続きが見たくなる事間違い無しのドラマです。
ヒーロー~TV THEMES
夜明けのマイウェイ(パル)のCDを探してました。他は、オムニバスでキング・フォーク・ニューミュージック・ヒストリー《20世紀BEST》に収録されていますが、amazonでも中古でとてつもなく高値がついているんで私のようにこの1曲だけをほしい人は、手が出ません。
ドラマ『ちょっとマイウェイ』もとても面白かったと記憶しています。シングルやサントラであれば最高でしたが・・・聴けることを楽しみにしています。