ルフィの仲間力 『ONE PIECE』流、周りの人を味方に変える法
ワンピースから読み取れるエッセンスを言語化し,ルフィや白ひげ達の人を惹き付ける魅力というものをわかりやすく言い換えた本だと言える。
批判的なレビューの多くは人間関係の考察がどうのこうの,とあるが,原著に登場しない背景を推察などで理屈をこねて語る必要はない。
ワンピースの漫画をそのまま読んで,自分なりに何か普遍的な感想が見いだせればそれでよし,
生き方やマネジメントなどに活かす事ができそうな表現を誰かから借りたければ、この本を読めば良いと思う。
NHK ニュースの音楽2010
アナウンサーの声が被らない状態の曲を、しかもフルで聴ける、番組リニューアルで聴けなくなった曲が入ってる、という点でやっぱり買って聴いてみてよかったと思いました。
ニュース番組の曲という特性上、メロディの繰り返しが延々続いたりするので、イラつくという人にはあんまりお勧めしません。
30曲近くの中から好きな曲をけっこうたくさん見つけられましたが、スポーツ番組用の行進曲だけはちょっと年代的に浮いてた気がします。
欲を言うと、曲の制作裏話だとか解説が載ってたらよかったです。
続編として昔のやつが出ないでしょうか。70年代に流れてた湯山昭作曲の正午前天気予報のBGMを是非にオリジナル音源で聴きたいんですが・・・。
いかにして問題をとくか
そもそもは数学の本なのだが、プログラミングの本の参考文献として載
っていたのが読むきっかけ。アメリカで出版されているプログラミング
関連本では、必ずといっていいほどこの本が推奨されているといってよ
い。なんでもマイクロソフトでは新入社員はこの本を必ず読むことにな
っているらしい。
数学問題の解き方を書いた本というよりは、ヒューリスティックな方法
論に基づいた、よりひろく問題解決法について論じた本といってよい。
私にとっては、この本は受験生ではなくプログラマーに薦める。
ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)
宇宙飛行士選抜試験題材にしたNHKスペシャル「宇宙飛行士はこうして生まれた 〜密着・最終選抜試験〜」(2008年3月放送)を、新書化したもの。私は、TV放送をみたときも「すごい試験だなあ」と思いましたが、今回、新書で改めて読んでみて、いっそう感心・感動しました。TV放送をみた人も、ぜひ本書を読まれるといいと思います。
今年読んだ新書の中でも、もっともおもしろくためになった本かもしれません。
(a) 健康や知識の試験だけでなく、1週間の密閉空間での集団生活中の行動・能力を観察する試験、NASAでの技能・面接試験など、多面的かつ究極に深い試験(試練)には、素直に驚いてしまう。
(b) 自分のキャリアを捨ててでもひたむきに宇宙を目指す気持ちや、「リーダーシップとフォロワーシップの関係」や、「折れない心」など、宇宙飛行士と関係のない普通のひとにとっても、参考になる部分がある。
(c) 候補者一人ひとりの人柄や経歴が描かれ「さまざまな分野のほんとうに優秀な人たちが集っているんだなあ」と感心する。そして読み進めるうちに、全員を合格させたいと思うほどこちらも感情移入してしまう。どの人も、個性的で優秀で、しかも人生への向き合い方がかっこいい。
今回の試験は、技術者タイプよりは、船長(リーダー)を担える人材を採用するとの意図があったと書かれていますが、本当にそれを感じさせる優秀な人たちだと思いました。こういう人たちがいる限り、日本もまだまだ捨てたものでないと思います。
私も、少しでも彼らに近づけるよう、能力向上を図り、人生を前向きに生きたいと思いました。
魅力的な本です。お勧めします。