おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2
「政治的なこと、特定の人のことは書かない」という前提で連載されたエッセイ集。国内や海外で経験したことなどが、本当に簡潔に書かれている。村上作品にある位相現実のような、ややこしくはあるが、ロマンとファンタジックな浮揚感は感じられないが、読み進めると、あちらこちらを旅しているような、軽やかで愉しい気分になれる。随所に小説を執筆するときの心構えといったことも書かれていて、村上さんは大変な集中力と熱意で作品を上梓されているんだなあと改めて感じた。「エッセイはテーマを探すのが大変」とあったが、実に楽しく読めた。私もアボカドはむずかしいと思ってますよ、村上さん!
ひとり
よくできている。過去2枚もよかったが今回も良い、基本的な方向は一緒でも毎回新しさを感じさせてくれる。特にアルバムの中でコンビニのような佳作が良い。
今のトレンドに合ってるわけでもないので大きくヒットすることもないかも知れないが長く残るアルバムだと思う。
三省堂国語辞典
本書は中学生からでも使えて、全く知らない言葉でも理解しやすい点が良いです。付録に漢字・難読語一覧と記号が載っているのも助かります。オレンジ色の箱と美しい写真入りのオビ。昔の無骨な辞書を考えると大分親しみやくなったと感じます。黒と濃いオレンジの2色刷りの本文も目に優しいです。実は文字も読み易い字体になっているようです。最大の長所は「口語」、つまり「話し言葉」に手厚い点ではないでしょうか。私達が「今」使っている単語がそのままのっています。国語辞典は割と「お堅い」印象がありますが、本書は「んじゃ」などの「俗語」が豊富だからこそ他の単語まで「読んでみよう」と思えます。私は本書の親しみ易さから「ことばの林の中」を楽しく散策できました。新明解国語辞典の最大の弱点である「片仮名語」や「新語」も本書はバッチリです。単語の丁寧な採録は主幹の見坊豪紀さんの本書に対する情熱の証です。また、意外な俗語を発見する楽しみも本書にはあります。例えば「街の紳士」という単語があります。この単語は広辞苑にも大辞林にも載っていません。読んでみると意外な意味で驚くと共に笑いもこみ上げてきました。三省堂系の辞書は批判精神が息づいています。
確かにまだ物足りない部分もあります。例えば語釈や例文は定評のある新明解国語辞典に劣ります。収録語数でも新選国語辞典に劣ります。語法は明鏡国語辞典に劣ります。しかし総合的な実力・安定性は本書が一番上だと私は感じました。日本で売られている国語辞典の殆どを読み比べましたが、しみじみそう感じています。私は本書を大いに推薦します。
本書に改訂の際に要望をあげるとしたら
1:単語の説明をもう少し長くすること(そっけない説明も多いと感じます。)
2:専門用語ももう少し多く取り入れること(現代は専門用語も日常的に使っています。)
3:ページ数を増やして薄くすること(ロングマン英和辞典は2100ページ近くあって本書とあまり厚さが変わりません)
でしょうか。
初歩からわかるAndroid最新プログラミング
他の方も書いているように開発環境の導入が非常に良くわかりました!
Andoroidに必要な環境の導入手順を
ダウンロードからインストールまで細かく説明しています。
さらに、初心者が躓くであろう箇所も多くフィーチャしてあり
迷わず導入することが出来ました。
英語が得意なわけではなかったので
とっかかりが難しいのかなと思っていたAndroidですが、
この本のおかげでスムーズに開発環境が整い満足しています。
サンプルも基本的なことから教えてくれますし、
GoogleMapのAPIやOpenGL ES等実践的なことにも踏み込んでいますので、
簡単なプログラムは理解できて、Androidをはじめてみようという人には
ぴったりかと思います。
白いページの中に&モア・トラックス
振り返るともう30年が過ぎてしまった。この「白いペ−ジの中に」は20年以上も前から、探していた。探すと見つからない。不思議なことだが、なぜ、ネットで探さなかったのか。そして、やっと手に入れることができた。長い歳月だった。
このアルバムの第一印象は、「ミックスナッツ」。何だか少しずつ味の違う曲が混じっている。
「彼女らしさ」を想いながら、ゆっくり聴いてみた。「たくさん曲が作れるタイプじゃない」と彼女のコメント。アルバム1枚に2〜3年かけてもいい。このアルバムは2曲目を除いて、似たような味になっている。次は思い切った曲作りもいい。アレンジも思い切って、もっと新しい一面が見られるといい。
また新たに、ステキなまゆみさんに出会えるのを、楽しみにしています。