フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)
Facebookを題材にした本としては、映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作本、ベン・メズリック『facebook』青志社もあるけれど、それよりもこちらの方が断然オススメ。
ベン・メズリックの方は、映画の原作ということもあり、ザッカーバーグがFacebookを立ち上げる過程で巻き起こしたさまざまな軋轢を、描いていて、面白かったことは面白かったのだが、ザッカーバーグに取材をしていないということで、あまり、Facebookの成長の過程とかは描かれていない。
逆に、この本は、著者がザッカーバーグに密着していて、ここまでFacebookが世界最大の巨大なSNSに成長していくにあたり、どのような問題にザッカーバーグを始めとするFacebookのメンバたちが直面し、どのような決定を行ってきたかをつぶさに描いていて、非常に面白い。
彼らが直面してきた問題には、財務的な問題もあれば、アプリケーションの機能拡張の問題、さらにはFacebookが常に頭を悩ましてきたプライバシーの問題と、さまざまな問題で、それを切り抜けていた経営者としてのザッカーバーグは、単なるよく言えば天才ハッカー、悪く言えばオタクなんかじゃないことが分かる。そして、映画の原作の原題にあるような「偶然の億万長者」ではないことが。
という意味で、非常に読みごたえもあり、面白い本だった。著者もかなりザッカーバーグに好意を持っており、彼よりの記述にもなってはいるが、プライバシー問題など、彼の判断に疑問を呈したりもしていて、決してザッカーバーグの宣伝本にはなってはいない。原作本よりもこちらをオススメしたいが、両方読むなら、そのスタンスの違いを比較して読むのも面白いだろう。
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
1人のビジネスマンとして、働くことを誇らしく思わせてくれる1冊です。
若手社会人3年目くらいの方は読むことで、特に営業を担当している若手は、
”営業”が格好よく感じれるのではないでしょうか。
経営のことを学ぶというよりも、レイ・クロックが、
様々なタイミングで下す決断や、人間くさい心の動きなど、働く上で参考になると思います。
つい、しがないサラリーマン、不平不満を言いがちですが、
レイ・クロックのような姿勢で働けると、”働くこと”が楽しくなると思います。
ユニクロの柳井さん、ソフトバンクの孫さんが巻末対談も楽しめますよ
経営はロマンだ! 私の履歴書・小倉昌男 (日経ビジネス人文庫)
幼いころから、現在までの筆者の自伝です。
筆者の考える経営について知りたい場合は、同じ筆者の『経営学』の方が良いです。『経営学』の方が、ビジネスに関しては、詳しく記述されています。
この本は、『経営学』に比較して、青春時代、家族、新しく立ち上げた「福祉事業」、官僚との闘い、趣味、等に対しての筆者の想いや考えがより強く描かれています。その分『経営学』に比較して楽によめる本でした。