株で富を築くバフェットの法則 「新版」世界最強の投資家に学ぶ12の銘柄選択法
言わずと知れた世界ナンバー1投資家、バフェット氏の投資手法の原則をまとめた一冊。
彼の投資経験から、彼が購入した各銘柄についての分析、そして彼の投資手法の核心ともいえる配当割引モデルについての算出方法についてまで、例をあげて具体的に示されている。現代のビジネススクールでも、氏が批判するCAPMの問題点についても講義の対象になっており、同氏が実践する配当割引モデルについて学ぶことはもはや常識になっている。要するに、現在と将来の企業価値を的確に把握するために、アニュアルレポート等から徹底的にリサーチを行い、現在価値に適切に割り戻すための手法を得て、本来の企業価値より大幅に割安になっている企業を買う、というものである。長期的に市場をアウトパフォームし続けることができたのは、徹底的なリサーチと、それを企業価値に的確に反映させる手法、そして買い時が来るまでいつまでも気長に待ち続け、相場に惑わされることのない強靭な精神力のなせる技なのであろう。
著者があとがきで、どのようにバフェット氏の投資手法を実践したかが書かれており、これも興味深い。
ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け
同じ著者の「株式投資の法則」を先に読み、最近になって本書を読んだ。基本的には同じような内容である。まず、外国の翻訳であるにもかかわらず、非常に読みやすい。
プロと個人投資家を比較した場合、運用上の制約がないという点(無論、資金などの制約はあるが自分の好きにやれるという点)では個人投資家が有利であり、また、中小型株への投資で大きな成果を挙げられる可能性もあるだろう。最近のネット情報の得やすさや売買手数料の引き下げも有利な条件である。日常的な生活の中に投資のヒントがあるという指摘は、確かにそのとおりではあろうが(リアルタイムの店舗や商品の状況が具体的に数字となってあらわれるのにはタイムラグがある)、しかし、素人が確かな判断力もなく、こうした方法で投資を行ったところで、成功するかどうかはわからない。やはり、「言うはやすし」ということは認識した上で、ホンモノの投資家のお話として読んだ方がよいという気もする。しかし、全体としていい本であること確か。
バフェットと竹田和平 富を築く大富豪の教え―「投資の賢人」たちの金言に学ぶ
要約
・企業の利益水準を把握する。ここが最大のミソ。
・優良企業がうまくいない時に購入して、保有し続ける。
・あまりにもうまくいきすぎた時に距離を取る。(売却する)
・それを繰り返す。長期間もっていたいなぁ。
コメント
・利益水準が分からなければ適性価格が分からない。
・選択眼を磨く必要がある。最初から最良の案件を組み込めていれば、滅多に入れ替えは発生しない。半年〜1年程度で入れ替えが発生する事を考えると最初の選択を間違えている場面がしばしばある。
ps
何事も続ける事は難しいです。最初は無理にキャピタルを狙わずにインカムから始めるとよいのではと思います。ある程度まとまった不労所得が確保出来てくると無理なくキャピタルも狙えるようになってくると思います。