ウェイウェイ・ウー来日20周年コンサート夢胡蝶 [DVD]
行きたくても行けなかったライブ。
まるでその場にいるかのように楽しめました。
いつものグルーブ、いつものギャグ、いつものトーク…
アンコールも入っていれば、もっと良かったなぁ〜
AM to PM
本来、電子楽器と織り交ぜることの多いフュージョンで、生楽器にこだわり自然さを感じる音作りが心地よいオーガニックスタイルなインストアルバム。日本のジャズ、フュージョンで有名な方々で編成されているため、曲の構成や演奏のレベルも高く、生暖かい空気を纏うように、何度も聴きこめるように仕上がっている。
2008年6月にも新作が出るため、これからの活動にも期待したい。
森 LIVE [DVD]
こういう質の高いセッションが録音物として世に出るのは
中々に喜ばしいことではないでしょうか。
昨今の、所謂「売れている」音楽は(例外もありますが)
「いつも同じメンバー」で「だいたい同じようなレパートリー」を演奏しているものが圧倒的に多く、
予定調和の域を出ないものが大部分のように感じられます。
それに対して、この五人が一堂に会するのは半年に一回程度。
だからこそ生まれる新鮮な緊張感のようなものが
極めて良い方向に作用していると思います。
例えば、他のメンバーのソロに「おー、そう来るかー」とニヤッとしてみたり、
「うわー、たまらん!」という至福の表情を見せたり、
そういうステージ上のインターアクションも楽しめます。
出演者たちがとにかくものすごく楽しんでいること、
そして客席ももちろんそれを共有していることが、良く伝わってきます。
個人的には、則竹裕之氏というと元 T-SQUAREでありフュージョンの人という印象があったので、
彼の書く曲がこんなにもアコースティックなサウンド(特にチェロ)にマッチする
ということが新鮮な驚きでした。
インスト音楽の面白さ、セッションの醍醐味というものが
このDVDには凝縮されていると思います。
歌モノしかあまり聴かない、という方にも是非お勧めしたい一枚です。
ザ・ルック・オブ・ラヴ
美声である。ただ声が美しいだけでなく、心にスッと入ってくるような声。もちろん歌もうまいのだが、こんな美声にはめったに出会えない。ルック・オブ・ラブ、キャラバン、マイ・フェーバリット・シングスなど選曲もいい。一聴してファンになってしまった。フランス語の発音などフランス人より美しい。ただ「マイ・ウェイ」は、ちょっと貫禄不足というか、この歌を歌うには人生経験、陰影、といったものが不足しているので違和感がある。しかしこれは贅沢な悩みというもので、今後もっとも期待できる女性ヴォーカル=ピアニストである。(松本敏之)