ニールセン:フルート協奏曲
これは良い。デンマークを代表する作曲家のニールセン(本来は「ニルセン」らしいが)は、同時代のフィンランドのシベリウスとともに北欧の2大交響曲作家というイメージがある。だが、容易に入手できるCDの数ではシベリウスに圧倒的に水をあけられ、その陰に隠れた地味な存在に甘んじている。そのうえ、代表作がなんとも御大層な名前をもつ交響曲第4番「不滅」(これも本来は「消しがたきもの」ということだが、ベートーヴェンの交響曲のイメージに乗っけて売ろうとする業界の陰謀でつけられてそのまま定着してしまった名前らしい)と来た日には、ただでさえ目立たないのに、とっつきにくいことこのうえないといった感じである。
かくいう私も、交響曲全集2種類(ブロムシュテット盤とサラステ盤)と単品の交響曲第5番(サロネン盤)、管弦楽作品集(ネーメ・ヤルヴィ盤)をもっているが、正直シベリウスの方が好きだし、最近はずっと聴いていなかった。しかし、このCDはあらためてニールセンの素晴らしさを教えてくれた。最初に入っている2楽章しかないフルート協奏曲の交響曲第4番を思わせる勇壮な始まりから、最後の美しい管楽五重奏に至るまで、全編ニールセンらしさにあふれている。「ニールセンらしさ」と言っても、音楽学的な分析ではなくあくまでもイメージでしかないが、あえて言うならば、シベリウスよりも「現代音楽」的でありながら、ショスタコヴィッチよりも抒情的な美しさをもっている、といったところだろうか。しかもこのCDは、始めから終わりまで、交響曲よりも構えずにリラックスしてその音楽の美しさに浸れる。
このCDをきっかけに、最近では、これだけでなく交響曲などもあらためて聴いている。ラトル/ベルリン・フィルには、ぜひ今後ニールセンの交響曲全集や管弦楽作品集なども出してもらいたいものだ。
ロイヤル・セブンティーン [DVD]
結構、分かり易い映画って感じで(シンデレラみたいな感じ?)、先が読めたりした時もあったけど、でも☆5つ。こんな彼氏だったら幸せだなぁって思って何回も見ちゃった。オリバー君はこの映画で初めてだけど、ついついはまっちゃいました。DVDも買うつもり。
父親と子供の所なんて、気が付いたら泣けてたし。
尊重しあう親子愛っていいなぁって。
最近、あまり泣けた映画に巡り合ってなかったから、これはヒットです!
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
自らも起業を考えたり、
ある企業の新規事業部に所属した経験から
新しい事を起こす事の難しさに大きな壁を感じていました。
・どうやったら、新しいことを創れるのか?
・どうやったら、受け入れられるのか?
・受け入れられるモノはどうやって考えればよいか?
・それを創るためにはどんなチームがいいのか?
・日頃どんな考えを持っていれば良いのか?
そんな悩みにこの本は答えてくれました。
実際に新しいことを、数多く生み出してきた方々の
具体的な手法、考え方が詰まっており、
かなり説得力があると思います。
何度も何度も読み返したい本です。
気になったキーワードをいくつか挙げます。
この本のイメージをつかんで頂ければ幸いです。
・動詞=行動=経験で考える
・利用者を観察する=映画監督になる
・プロトタイプをたくさんつくる
・たくさんアイデアを出す
・他家受粉
・公平な組織
・乱雑、何でも屋、自治、ルールが嫌い
・成功は骨抜きにし、失敗は成功に近づく
イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材
この本を読むと、より自由な発想が、柔軟な組織が、個人の尊重が
イノベーティブなモノ作りに重要であることがよくわかります。
章立て、文節の量や切り方がとてもよく、ストレスなく読めました。
内容についても、全体と各章のテーマが明確になっていて理解しやすい本と思います。
文章にエネルギーがあり、著者、訳者ともに素晴らしい熱意を持って執筆したのがよく伝わってきます。
10人の役割は特に斬新な話ではありません。
しかし、それらを定義づけたことに非常に価値があると思います。
各役割についての説明を、実際のケースを使って行っているため、
読む側が共感しやすく、理解したことを実感として持てます。
この素晴らしい本で言っている話はやはりアメリカ的な感があり、
日本の会社にはそのまま適用できないような気もします。
ただし、現在の自分の職場において何が不足しているのか、どうすれば改善できるのか、
そういったことを模索するためのきっかけや良い材料になりえます。
業界問わず多くの方にお勧めしたいと思います。
ウルティメイト・ジャイヴ・リミキシーズ(1)
JIVEレーベル所属アーティストの名曲リミックスが詰まった1枚。
プロモ盤のみリリースで当盤以外ではマズ耳にできないHI-FIVE(ft.Jay-Z)などの曲や、今となっては入手が極めて困難な曲が満載。
CLASSICAL 2のシングル・オンリーだが、HIP HOPクラシックはTEDDY RILEY製作。
各アーティストのアルバムをお持ちの方にもお薦めできる1枚。解説も上物。