ロード・ソルト・ツー
スウェーデンのプログレメタル、ペイン・オヴ・サルヴェイションの2011年作
スタイルとしてProgMetalから脱却し、古き良きロックの質感を押し出した前作の続編で
ダニエル・ギルデンロウの熱き歌声を中心にした、アナログ感覚あふれるサウンド。
70年代的なオールドなギタートーンと、どことなく土着的なシンセの旋律、
プログレッシブというよりはヴィンデージ調のロックという言葉がぴったりとくるような。
プログレメタルのファンではなく、間違いなくオールドロックのリスナーが歓喜する音だろう。
血の通ったロックへの回帰、それがダニエルの目指したコンセプトであるなら、
完璧なまでになし遂げた白と黒の2枚と言えるだろう。時間の流れを超えた力作である。
ロード・ソルト・ワン
タイトルは決して悪い意味ではありません。
ただ、プログレッシヴメタルバンドとしての彼らを象徴していた
One Hour By The Concrete LakeやRemedy Laneなどの過去の作品を思い浮かべると
ちょっと面食らってしまうかもしれません。
超絶技巧の演奏隊による変拍子を多用した楽曲群だけでなく、こんな作品も作ってしまうのか、というのが正直な感想です。
どっちかというとBeの雰囲気に近い感じでしょうか?